20:事故 ページ23
お互いの呼び方が変わったところで(土方さんはいつ名前で読んでくれるか分からないけど)、
少しでも距離が縮まった気がして、
道中鼓動が早いまま、桜の木の場所に着いた。
…以前来た時は、雨が降り出しそうな曇り空で…
でも今日は、雲一つない満天の星空だった。
A(こんな綺麗な夜空と、満開の桜…
土方さん、絵になるだろうなぁ…)
そんな事を考えながら土方さんの方を盗み見ると…
土方「……。」
A「っ!」
桜を見ていたはずの顔は、こちらを向いていた。
・
・
・
短い静寂が、私と土方さんの周りに訪れ…
いつの間にか、風が止んでいて__
__何かに引かれる様に、お互いの顔が近付いていく。
そして、鼻が触れる程の距離になり、
ゆっくりと瞼を閉じた。
…音も無く、私の唇に温かく柔らかいものが触れる。
その瞬間。
土方・A「…っ!?」
我に返った私と土方さんは、パッと顔を逸らした。
A(なに…今のは何だったの?
気付いたら、土方さんと口付けを交わしてた…)
私も土方さんも、意識的に動いたわけでは無い。
本当に…何かに引かれる様に…無意識に。
土方「…あー……、今のは、"事故"だと思って忘れろ。」
A「っ、え…?」
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まひろ(プロフ) - いえいえ!私もイケメン幕末大好きなので!!この小説にであってよかったと思ってます! (2018年1月23日 16時) (レス) id: f47c06bc73 (このIDを非表示/違反報告)
ひぃ(プロフ) - まひろさん» まひろ様、コメントありがとうございます(o^^o)そう言っていただけると嬉しいです! (2018年1月22日 23時) (レス) id: f35332ebbf (このIDを非表示/違反報告)
まひろ(プロフ) - すごく良い小説ですね!応援してます。 (2018年1月17日 18時) (レス) id: f47c06bc73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひぃ | 作成日時:2017年9月22日 0時