二日目の青春 ページ6
「嬉しそうだね。」
「嬉しいよ、古橋くんが買ってくれたんだもん」
「あっそ」
「……あ、デート、どこに行く？」
「もう七時だけど？」
「いいよ、夕飯食べようよ？」
古橋くんは嫌そうな雰囲気でついてくる。部活終わりだから本当はまっすぐ帰りたいのかなぁ。でも本当はそんなに嫌じゃないはず。そうならいいなあ。だって本当に嫌なことはしなさそうなひとだもの。振り払ってでもかえられたら、追うつもりはなかった。
適当に雑談をしながら歩いて、学校から数10メートル離れたところで、古橋くんは立ち止まると私を見下ろした。
「どこに行くんだよ。」
あ、と、私も思い出す。なにも考えていなかった。今行けばどこも混んでいるだろう。どうしよう、と首を傾げていると、古橋くんは深く深くため息をついて、少し屈み、私と目を合わせた。
「もう、面倒臭い。うちくる？親居ないけど。」
「え、うん行く」
「え」
「え？」
一瞬の沈黙。
「あー、え？くるの？」
「来るか聞いたの古橋くんじゃん変なの」
「まあそうだけど来ないと思って……まあいいや。じゃあ夕飯作ってよ」
「えっ」
「まさか料理できない訳じゃないよな」
「できますけど少しなら」
「不安だ。」
スーパーで食材を買って、古橋くんの家への道を急ぐ。
レシート渡したら、会計の3分の2くらいのお金をもらって、いいの？と聞いたら余ったのは俺が使うから。なんていわれて。
まるで同棲カップルみたいだねって笑ったら古橋くんに若干苦笑いをされた(ような雰囲気になった気がした)。そのノリで手をつなごうと伸ばしたら優しく払われ、つまらないの。悲しいなあ全く。そう思っていた矢先にスーパーの袋を奪い取られる。簡単に、やっぱり好き！！なんて思ってしまう私。
「キッチン勝手に使っていいから」
「何がいい？」
「和食の気分」
「じゃあシチューに決定！」
「なるほど、決定権がないんだな俺には。」
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違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
??(プロフ) - さんかくさんの作品本当にどれも好きです…だいすきです…！綺麗な言葉遣いもこっそり引いた伏線も、ほんとうにだいすきです……書いて下さりありがとうございます、これからも見守らせて下さい。 (2019年11月26日 12時) (
レス) id: 3ef7e56a7e (このIDを非表示/違反報告)
紀子(プロフ) - え……読めるようになってる……？昔から大好きです。 (2019年10月27日 2時) (レス) id: 6774929983 (このIDを非表示/違反報告)
梨を愛し、梨に愛された女、白花 麗華ぁぁぁぁあ！！ - すいません、メンヘラでヤンデレお馬鹿な古橋康次郎 のパスワードを教えて頂いてもよろしいでしょうか？七星さんかくさんの作品、好きです！頑張って下さい！ (2019年10月14日 17時) (レス) id: 7bbb3379fc (このIDを非表示/違反報告)
��七星さんかく��(プロフ) - ハチミツさん» ハチミツさんコメントありがとうございます！感動だなんて嬉しくて目から梨が出そうです(;_;)ありがとうございます！ (2016年3月29日 2時) (レス) id: 5e0f27d929 (このIDを非表示/違反報告)
��七星さんかく��(プロフ) - めーりんさん» めーりんさんコメントありがとうございます！十回もですか！本当に嬉しいです。めーりんさんも小説を書いているんですか？応援してます！ (2016年3月29日 2時) (レス) id: 5e0f27d929 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七星さんかく | 作者ホームページ：http://naiyo.jp/arimasen/
作成日時：2015年6月28日 20時
