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アリマsaid


俺は昔からドレッセル家の責任を負わされた。
母は誇り高きドレッセル家の血を受け継いだ俺を愛し、父も俺を愛した。

しかし愛しているのは俺の血だ。

『俺』のことを見ようともしない。




誰か俺を見てくれ。



愛してくれ。




俺の価値はドレッセル家の跡継ぎ・・・だけなのか





俺の存在価値を馬鹿にするな。






気がついたら刀で切りかかっていた。






フッと過去のことを思い出した。


女に切りかかると決まって皆俺の方を泣きながら抱きついてくる。

それで心が収まるとでも思っているのか?




過去に浸っていると雌豚が俺の剣をひっつかんできた。

「・・・っ?!」


そして、


「グホォ!!」



殴ってきやがった。





A「レディに切りかかるとはイイ度胸ね。」



「レディは男を殴らねぇよ・・・」


A「自己防衛なので許容範囲だわ。
 それに、あなたは哀れ。
 自分の存在価値が一つしかないと思ってる。
 馬鹿じゃないかしら?」



スラスラと暴言をはく令嬢に呆気を取られる。

本当にこいつは女なのか?



「俺の存在価値はドレッセル家以外になにがある?」



口がかってに動く。


A「それはご自分で探してください。
 わたくしが知るわけないでしょう?」



そうか。




俺の価値は他の人が決めれない。





自分は自分の物だ。







一気に心が軽くなると同時に目の前の令嬢に興味を持つ。



「お前の名前、教えろよ。」


A「わたくしは『A・ラドール・ハルハール』。」


衝撃的な告発に頭が混乱する。



馬鹿な・・・


あのジャックの周りをうろついていたハエがこの顔だけいい女だと言うのか?!

だが、納得いく面もある。
性格はどうやらウザさがなくなる反面、ひねくれがひどくなっている。


「___ッハ・・・。 納得がいった。
 おい、雌豚。」



A「まだそれを言いますか?!」


「いいだろ?
 まあ冗談はさて置き、Aか・・・。
 気に入った。
 ジャックに捨てられたら俺の所こいよ。」


A「残念ですがそうなりませんわね。」


ジャック「・・・」



こうして長い舞踏会は幕を閉じた。





Asaid

____馬車の中___


ジェス「A様。
 ジャック様との契約は報告しますが・・・
 いったいどういうつもりで?」


A「別に都合がお互いに良かっただけよ。
 深い意味はないわ。」


ジェス「__そうですか。」

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設定タグ:乙女ゲーム? , 転生 , 逆ハー   
作品ジャンル:恋愛, オリジナル作品
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ikaretausagi(プロフ) - 感謝はここでします!!なんか話を区切るといやだなーと思う人もいるのでここでコメント返しもしていきたいと思います。まずお気に入り登録者10人ありがとう!!そして2000hitごえ!!感謝感激! これからもこんな語彙力がない作品を愛読してください(^з^)-☆Chu!! (2019年2月18日 7時) (レス) id: 426a2a4472 (このIDを非表示/違反報告)
ikaretausagi(プロフ) - お久しぶりです皆様。なんかいきなりオリジナルストーリーが書きたくなってかいてみました!なんか更新ゆっくりなペースですがよろしく!!星やリクエストも募集中です!。 (2019年1月16日 7時) (レス) id: 426a2a4472 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ikaretausagi | 作成日時:2019年1月12日 16時

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