#2匹のピクシー ページ42
信助「あ…アレはっ…！？」
不意に聞こえた鳴き声に頭上を見上げると、グラウンドの上空に突如、2匹のピクシーが現れた。
白いピクシーと黒いピクシー。
白い方はきっと今まで私達と一緒にいた子だろう。
でも黒い方は初めて見た。
ピクシーって、1匹だけじゃなかったんだ…しかも色違い。
その2匹のピクシー達はオズロックの周りを飛び回ると、イクサルフリートの真上に移動。
互いに顔を見合わせて頷くと、それぞれ片手を突き出した。
途端に2匹を中心に光り輝き、眩い光がフィールドを包み込む。
眩し過ぎて目も開けられなくて。
私達は思わず目を瞑る。
だがそれは一瞬の事で、すぐに光は収まっていき
同時にアースイレブンを苦しめていた魔法陣が消えて無くなった。
ベルセルクレイを、消した……？
つまり、皆は…！
アースイレブンはソウルの暴走から解放されたようで、皆肩で息をしていた。
ソウルから解放されたのは良かったけれど…なんだか皆、凄く疲れてる。
どうやら大分体力を消耗してしまったらしい。
丁度その時、前半終了のホイッスルが鳴り響く。
その音に内心安堵しながら、私ははー君の元へ駆け寄った。
A「はー君っ…！」
瞬木「A…」
私が駆け寄るとはー君は力無い笑みを浮かべて、その場に膝から崩れ落ちる。
はー君もかなり消耗してしまったみたい……
立つのも辛いのかも。
A「はー君……」
瞬木「は、は……カッコ悪い、所……見られ、ちまった…な……」
はー君は文字通り乾いた笑みを浮かべながら、そんな事を口にした。
こんなにも弱々しいはー君なんて見た事ないから、私はどうすればいいのか、わからなくって。
とりあえず、私ははー君の腕を自分の肩に回させて、はー君を支えながらベンチを目指す。
他の皆もベンチに向かってたけれど、中にはまともに歩けない人もいて、市川君や葵ちゃん、西園君がそれぞれ手伝っていた。
ベンチに着くなり、倒れ込むはー君。
そんな彼にドリンクを渡すけど、飲むのも辛そう。
他の人達も次々と倒れるようにその場に崩れる。
その光景を見たら、涙が滲んで来た。
……酷い。皆をこんな風にするなんて。
こんなんじゃ後半、まともに闘えるワケないじゃない。
でも何にも出来ないのも辛い。
漫画のように皆を癒す力なんてないから。
それに……怖い。これ以上、皆の闘う姿を見たくない。
これ以上、皆が傷付いて、苦しむ所を見たくない。
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＊IJu＊(プロフ) - 琴葵さん» コメントありがとうございます！結構長い作品なのにイッキ見してくれただなんて…嬉しいです(*´∀｀)あとお疲れ様です！()ノロノロ更新ですが最後まで頑張らせて頂きます…！ (2019年12月4日 22時) (
レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
琴葵(プロフ) - うわああああ胸熱過ぎてイッキ見しました！！！続編楽しみにしています！！！！！！！！ (2019年12月4日 21時) (レス) id: b0ea0349a7 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 桜吹雪さん» コメントありがとうございます…！お疲れ様です！()楽しんで頂けているようで良かったです(*´∀｀)イナギャラ好きな人いないですよね…自分の周りは見てすらもいないので悲しいです…;;これからも更新、頑張ります！ (2019年8月5日 10時) (レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
桜吹雪(プロフ) - コメント失礼します。一作目から読ませていただきました。めっっっちゃくちゃ面白いです！もうハマりすぎてイナギャラ見返しちゃいました(笑)イナギャラ好きな人あんまりいないんですよね...大ファンです！これからも応援します！頑張ってください！ (2019年7月22日 19時) (レス) id: 82aa4d9473 (このIDを非表示/違反報告)
輝夜(プロフ) - ＊IJu＊さん» けっこう前から読んでます！え、と私が中二の時くらいからです＼(^^)／ (2019年3月5日 19時) (レス) id: 7e2f4c64ce (このIDを非表示/違反報告)
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