ルビーは拒否した ページ27
「はっ…？」
彼女の言葉に、おそ松、思わず反応を示した。
そらしていた視線を彼女に戻し、眉を顰めて彼女を見下ろす。
しかしその頬は微かに染まっていて、彼女は内心ほくそ笑んだ。
彼女は一度顔を離して、ﾆｺﾘと笑うと優しい、優しい声で続けた。
「今ならこの子を好きなように弄べる。今なら望む通りに触れられる。
嫌がっていても、1度は夢に見ていたんでしょう？こんな風に言い寄られたいって。
……ねぇ、おそ松。私とタノシイ事、しましょう？」
再び腕をおそ松の首に回し、ねっとりとした甘い声で彼女は誘う。
首を傾げて微笑む妖艶な彼女は何処か危ない、しかし形容し難い魅力があり、おそ松はｺﾞｸﾘと生唾を飲み込んだ。
しかしおそ松はｷｯと彼女を睨み付けると、彼女の両肩に手を置いて、また低く告げた。
「……やめろって」
「ふふっ、強がらなくていいのよ？
男は所詮ケモノ。アナタだって本当は触れたくて…」
「だァからやめろっつってんの！！」
「…！」
下からおそ松の顔を覗き込み、尚も誘う彼女。
その誘惑を跳ね除けるようにおそ松は声をあげると、彼女は初めて余裕そうな表情を崩した。
「誰がお前みたいな奴襲うかっ！！お前こそ自惚れんなよ？言っとくけど俺はお前が嫌いなんだよっ！！」
「………きらい？」
「ああ、そうっ！！大っっっ嫌い！！！
お前なんか大っっっ嫌いなんだよっ！！！！」
少々子供のような言動だったが、彼女は驚いたように目を大きく見開いた後、視線を徐々に落としていった。
黙り込んでしまった彼女におそ松は最後に「ﾌﾝｯ」と鼻息を荒らげると、彼女を上から睨み付ける。
流石にここまで言えば懲りただろう。
もう二度とこんな風に言い寄っては来ないだろう。
おそ松はそう考え、一応「もうこんな事すんなよ」と少し語調を弱めて彼女に注意し、この会話を終わらせようとした。
そのまま何事も無かったかのようにおそ松は歩き出そうとしたその時
彼女の口から、言葉が漏れる。
「＿＿＿＿＿＿きらい、なの？」
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＊IJu＊(プロフ) - 腐女子さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてうれしいです…！更新頑張ります〜(*´∀｀) (2018年4月11日 1時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - 面白かったです！更新お待ちしてます！ (2018年4月8日 0時) (レス) id: 9891d1bd62 (このIDを非表示/違反報告)
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