エメラルドは確信する ページ17
「痛くないかって…それぐらい仕方ないだろ？我慢しろよ」
「ﾌｯ……あまり痛いのは好きじゃないんだ…」
「カッコつけるな、カッコよくないから。
つか普段のお前が1番イタイっつーの」
「え」
「あと�猯↓瓩犬磴�前割と怪我してる方だろ。なんっで今更火傷なんかで……」
あまりに先程と雰囲気の違う間抜けな兄に、何処か安心したチョロ松の愚痴は止まらない。
良く見せようとして行こうとしないカラ松に「はよ行けや」と部屋の扉を指差すと、カラ松はやっと決心したようで、ﾄﾎﾞﾄﾎﾞと指差された扉へ向かう。
その情けない背中にまた溜息を吐くチョロ松。
いつも通りのカラ松だと知ったからか、その後ついいつもの調子で呟いてしまった。
「ったく……あの女の何処がいいんだか……
あんな奴の為にあそこまでムキになるなんて…」
「…」
チョロ松にも悪気は無かった。
いつも通り思っている事とは真反対の事を告げたに過ぎず、本当にそう思っているワケではなかった。
しかし彼は兄弟らには唯一Aを毛嫌いしていると認知されている。
当然カラ松もそれを知っているはずなのだが。
「……っ！？」
途端に突き刺さるような視線がチョロ松を襲う。
無論ソレはカラ松から向けられるものだった。
カラ松は振り向きざまにチョロ松を睨みつけていた。
それも今までにはない、まるで殺し屋の瞳で。
その瞳とチョロ松は目が合ってしまい、ｿﾞﾜﾘと背中に嫌なモノが這い上がる。
本能が『ヤバい』と訴え掛けてくる。
『殺されてしまう』とも一瞬、思ってしまった。
それほどまでに威圧的な殺気にチョロ松は思わず一歩退いた。
「………まぁ、別に気持ちはわからなくもないぞ、チョロ松」
刹那の、しかしチョロ松には永遠にも感じられた沈黙。
その後カラ松は視線を落とすと、やっと口を開いた。
「彼女は確かに俺達のように血を分けた兄弟ではなく、ただの他人だ。他人嫌いのお前の事だし、�犹纏��瓩了�もあるから否定もしない」
そう語るカラ松の声はいつも通りの落ち着いた声だった。
だが、ただならぬ雰囲気にチョロ松の緊張の糸はほぐれず、カラ松の挙動から目が離せない。
そんな中カラ松は再びチョロ松に視線を戻すと、体の向きも変えてチョロ松と対峙し、自分の胸に手を当ててハッキリ告げた。
「……だから、お前もAの事を否定しないでほしい。
少なくとも俺は、彼女の事を心から愛しているから」
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＊IJu＊(プロフ) - 腐女子さん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてうれしいです…！更新頑張ります〜(*´∀｀) (2018年4月11日 1時) (
レス) id: 3241b35fe8 (このIDを非表示/違反報告)
腐女子 - 面白かったです！更新お待ちしてます！ (2018年4月8日 0時) (レス) id: 9891d1bd62 (このIDを非表示/違反報告)
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