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△リボンが205こ▽ ページ12

「……ところで真名部くん、彼女は……?」

「あ、ああ…彼女ですか?」



皆の疑問を皆帆が尋ねると、真名部は振り返ってAの方を見遣る。

するとAは子供のような笑みを浮かべ、軽く手を振りながら自己紹介を始めた。



「私はA!Aだよ!よろしくね!」

「よ、よろしく……?」

「彼女は、その……僕に色々と、良くしてくれたんです。ちょっと変わってますけれど……悪い人ではありませんので」

「じゃあ真名部を助けてくれたって事なの?」

「えっ、と……そ、そうですね。そんな感じです。
彼女は僕を……救ってくれたんです」



ニコニコと笑うAを指し示し、真名部は答えづらそうにしながらもそう続ける。


だが皆帆にはやはり見破られていた。

皆帆はじっと話している真名部の言動を見遣り、眼光を鋭くさせると、顎に指を添えながら真名部とAの行動を観察していた。



「ところで真名部、お前どうしてこんな所に?
そもそも、今まで何処で何してたんだよ?」

「そ…それは……」

「真名部は私とお留守番してたの!
ママが帰って来るまで!」

「お…お留守番?」

「ち、ちょっと!アナタは何も話さないで下さい…!」

「なんで?どうして?だって本当の事だよ?
今は私、ウソついてないよ?」

「そうですけれど…!」

「留守番、って…どーゆー事だよ?
それに爛泪洵瓩辰董帖帖

「その女、真名部を助けたヤツじゃないのか?」

「そ…それについては今から説明しますから…!」

「ママって言うのはね、私のママなの!
ママは怒るととーっても怖いんだよ!
だからちゃんと言いつけを守らないと、ママに怒られ……」

「だ、ダメですってば……!しーっ!しーっ!」

「……?」



皆帆が皆の会話の様子を観察していると、色々と疑問が生じた。

特に皆帆が気になったのは『お留守番』『ママ』『今()ウソついてない』


真名部は説明しようとしているみたいだが
尽くソレをAが乱入して掻き乱す。

まるで小さな子供が大人の話に入って来るかのように。


それに先程からの真名部の様子も気になる。

何故なら彼は終始目が泳いでいたからだ。


人は何か後ろめたい事があると人とは目を合わせられないものだ。
この時も真名部も何かを隠していると皆帆は確信する。


同時にある牴樟皚瓩皆帆の中に思い浮かび
皆帆は1歩前に出ると、おもむろに口を開いた。



「真名部くん、もしかして……彼女に誘拐されたの?」

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*IJu*(プロフ) - あずさん» はじめまして!コメントありがとうございます!一気見するぐらい夢中になって頂けて嬉しいです(´˘`*)お褒めの言葉もありがとうございます、恐縮です…!これからも更新頑張りますー! (2021年2月8日 1時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
あず - はじめまして…!今日このシリーズを見つけて、一気見してしまいました…!!!真名部が少しずつ追い詰められていく様子が細かく描写されていて凄く読み応えがありました…!!本当にすごいです!!これからも応援しております…!! (2021年2月7日 17時) (レス) id: 9c7942e2bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年12月29日 3時

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