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△リボンが204こ▽ ページ11

「真名部くん…っ……!!」



ずっと、ずっと探していた人物。
ようやく彼が目の前に現れて、皆帆は感極まった余りに彼に勢い良く抱き着いた。

ギュウッと強く、苦しくなるぐらい。
これには真名部も驚き、目を見開いて皆帆を見遣るが
やがて溶けるような表情が綻び、真名部も彼の背中に腕を回す。


Aはその様子をぼんやりと見つめた後、そっと目を細めた。



「真名部…!本当に真名部なんだね?!
無事で良かった〜〜!!」

「わっ…ち、ちょっと!松風くんまで……もう」



松風も皆帆と同じように真名部に抱き着き、真名部は困った顔をしながらも嬉しそうに笑う。

懐かしい面々に真名部も思わず涙を滲ませていると
ふと、こちらに走りよる3人の少年に気が付いた。



「おいおい、急にどうなって……」

「……?!」

「お、お前……まさか……」



皆帆が告げた目的地周辺で待ち伏せしていた瞬木、井吹、久坂だ。

3人は最初、何事かとこちらに駆け寄って来たようだったが、真名部の顔を見た途端に驚いた顔をしてまじまじと真名部を見遣る。


その視線に真名部も戸惑いながらも、また笑うと
3人にも「お久しぶりです」と挨拶をすると
途端に久坂が真名部の肩を引き寄せ、わしゃわしゃと帽子の上から彼の頭を乱暴に撫で回した。



「お前〜〜!!何処にもいないと思ったら、こんな所にいたのかっ!!どれだけ心配したと思ったんだよ、この〜〜!!」

「ちょっと、や、止めて下さいっ…!
ぼ、帽子が脱げる……!」

「ホントだよ、このガリ勉が。
…ところで、何処も怪我してないよな?ちゃんとメシとか食ってたのか?」

「ったく……無事見つかって良かったぜ……」



久坂にもみくちゃにされる中、瞬木と井吹も彼の無事に安堵した。

ようやく真名部は久坂から解放されると
グシャグシャになった頭を軽く整え、帽子を被り直す。


一通り真名部の安否を確認し、一通り無事を喜ぶと
皆の視線は自然と柔らかく微笑むAの方に向かった。

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*IJu*(プロフ) - あずさん» はじめまして!コメントありがとうございます!一気見するぐらい夢中になって頂けて嬉しいです(´˘`*)お褒めの言葉もありがとうございます、恐縮です…!これからも更新頑張りますー! (2021年2月8日 1時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
あず - はじめまして…!今日このシリーズを見つけて、一気見してしまいました…!!!真名部が少しずつ追い詰められていく様子が細かく描写されていて凄く読み応えがありました…!!本当にすごいです!!これからも応援しております…!! (2021年2月7日 17時) (レス) id: 9c7942e2bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年12月29日 3時

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