検索窓
今日:4 hit、昨日:3 hit、合計:11,503 hit

到着なんだ ページ33

ようやく駅に着くと、スマホの地図を見ながら目的地である水族館へと向かった。

とは言ってもほとんどそこら辺は古城任せだ。
だって古城が行きたいって言ってたから。

古城も地図は読めるヤツだからな。
迷子にもならずに無事、目的地の水族館に辿り着いた。


その水族館は前に来た時と違い、ちゃんとした水族館だった。

まさかホーリーロードスタジアムの近くにこんな水族館があるとは思わなかったので、思わず俺は感嘆の声を上げた。



「おー……こんなとこに水族館あったんだな」

「最近出来たみたいです。
さぁ、いっぱい食べましょう不動さん」

「……せめて魚を見てくれないか?」



さっきゲロ甘ココアを飲み干したばかりだと言うのに
古城はそんな事を言いながら受付へと向かった。

俺はその後を呆れながらついて行く。


……ちゃんとデートになるのか、ちょっと心配になって来たわ。

どうしよう、たこ焼き買って「もういいです、帰りましょう」とか言われたら。



−−−



チケットを2人分購入し、中に入るとまず小さめの魚達が出迎えてくれた。

色とりどりの様々な小魚達が悠々と水槽の中を泳ぎ回る姿は見ていて癒される。
こういう魚はダイバーでもない限りなかなかお目にかかれるものでもないだろうしな。


……ただ、人が多いな。

まぁ、そりゃ休日だろうし人も来るだろうけど。
そのせいで水槽がよく見えない所もあったのはちょっと残念。


特に最前列は小さな子供達が占領してるので、尚更近寄り難い。

こりゃ、イルカショーとやらはどうなる事やら……
最前列の席、取れるだろうか。



「思ってたより人が多いですね、不動さん」

「おー、そうだな。まぁ、仕方ないだろ」

「そのせいで水槽がよく見えません」

「まぁ、お前は俺と違って外見も中身もチビだもんな」

「じゃあ不動さん、抱っこして下さい」

「馬鹿野郎」



今日はあんまりふざけないなと思って油断していたら、唐突に突っ込んで来やがった。

高校生にもなって両手を広げ、抱っこをせがむ古城の脳天にチョップを入れると、古城は痛そうに頭を押さえながら「…冗談ですのに」と呟く。


冗談だろうがなんだろうが、人前でそういう冗談を言うのはやめて頂きたい。

何故か勝った気になったんだ→←こんな寒い日にだ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (111 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
48人がお気に入り
設定タグ:イナギャラ , 不動明王
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

*IJu*(プロフ) - 橋本アリィちゃんさん» コメントありがとうございます…!楽しんで頂けたようで良かったです^^更新頑張りますー! (2021年11月4日 1時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
橋本アリィちゃん(プロフ) - とても面白かったです!続きを楽しみに待っています!(*´ω`*) (2021年11月3日 4時) (レス) @page50 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:*IJu* | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年12月29日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。