△リボンが249こ▽ ページ7
「だってまなべ、ずっと冷蔵庫見てるんだもん。私はネンネしてなきゃいけないのに。そんなのズルいよ!」
かと思えば、Aは途端にぶぅ、と頬を膨らませて拗ねたようにそう告げる。
極度に寂しがり屋の彼女は、どうやら傍にいてくれない真名部に対して怒っているようだった。
「だ、だからってこんな方法取らなくっても…!
大体!Aさんの為に色々と探しているのであって……それに、普通に呼んでくれれば……」
「それにまなべと離れるのさびしいの。イヤなの。
まなべのこと、私大好きだから。少しも離れたくないの。大好きだから!」
「っ……!」
理不尽な申し出に真名部は目を眇めながら言い訳するも、続けられた彼女の発言にまた顔を赤く染め上げる。
こうもハッキリと好意的な事を言われてしまうのは心臓に悪い。特に意中の相手に言われれば。
更には掴まれた方の手を自分の頬に持って行き、頬擦りをするA。
真名部は言いたかった事は頭から吹き飛び、彼女の柔らかい頬の感触を感じながら、少しの間言葉を出せずにいた。
「…………わかり、ました。
では、部屋の移動を許可しましょう」
「ホントー!?」
「た、但し!必ず布団を被って下さいね!
それと基本はソファで寝てる事!」
仕方なく真名部はそう提案すると、Aはソファから飛び上がって嬉しそうに笑う。
そんな彼女を1度寝かせて、乱れた布団を掛け直すと
真名部は「それでいいですね?」と尋ねた。
「うん!それでいーよ、まなべ!」
「では……その、手を離していただいても?」
「…はなさなきゃダメ?」
「…………いえ、」
ただ開けっ放しにしてある冷蔵庫の扉を閉めたいだけなのだが、Aの寂しそうな声に真名部は思わず首を横に振ると、Aはパアッと花開くように笑い、真名部の手にじゃれついた。
そんな彼女を真名部は止める事が出来ず
その後15分ぐらいの間、真名部の手はAに弄ばれていた。
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*IJu*(プロフ) - 莉央夏さん» ストーリーは前々から薄ら出来上がっていたので、書いちゃいました()まだお話をまとめている途中なのでパスかけてありますが、お話が固まり次第公開しようと思いますので、気長に待って頂けると……!更新頑張ります! (2021年5月18日 22時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
莉央夏 - 「箱庭少女の孤高哀歌」のその後を書いていただきありがとうございます!パスワードがかかっている為まだ見れていませんが無理なさらず投稿して下さい!応援してます♪ (2021年5月18日 18時) (レス) id: e85eafe245 (このIDを非表示/違反報告)
莉央夏 - ありがとうございます!気長に待ちますね!無理だけはなさらずに! (2021年5月12日 8時) (レス) id: e85eafe245 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 莉央夏さん» ですが、まさかこうしてわざわざ御希望のコメントを貰うとは……!ちょっと前向きに考えてみますね! (2021年5月11日 23時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
*IJu*(プロフ) - 莉央夏さん» 他の作品も掛け持ちしてるし、まだまだ書きたい作品があるので優先順位が自分の中でどんどん後ろに追いやられている状態です…… (2021年5月11日 23時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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