△リボンが263こ▽ ページ21
その後、神童と霧野は真名部を警察に引き渡した。
真名部は抵抗する事もなく、意外にも素直にパトカーに乗り込み、1度警察署を経由して自宅に帰された。
連絡を受け、真名部を警察署まで迎えに来た両親はそれはそれは真名部の帰りを喜んだ。
何年ぶりかわからない母からの抱擁を受け、父からは何も言われずにただただ頭を撫でられて。
2人とも涙を流して再会を喜んでいた。
しかし、真名部は心から喜べなかった。
だって脳裏にAがいるから。
両親からの歓迎は正直言うと嬉しかった。
あんなに毛嫌いしていたはずなのに、いざ久々に目の前に現れると、込み上げて来るモノがあった。
母の抱擁はあたたかかったし、父に頭を撫でられた時は改めて自分を心から心配してくれていたんだと確信し、涙さえ滲んだ。
だがその感情が湧き上がる度に、脳裏に浮かぶAの顔。
彼女は今、どうしているだろう？
具合が悪くなっているのだろうか？
体調は悪化していないだろうか？
自分の帰りを今も待ち続けているのだろうか？
そればかり気になって仕方なかった。
だからか真名部の応答は何処か上の空で、両親は少し心配そうにしていたが、でもそんな事よりも真名部が帰って来た事に安心していたようだった。
「さぁ、じんちゃん。お家に着いたわよ」
1ヶ月も離れていないはずなのに、自分の家に帰って来るのは数年ぶりにも感じた。
広いリビング、清潔な部屋、馴染みのある家のにおい。
全てが�爐△硫鉢瓩箸呂�け離れていて、ようやく帰って来れたんだと安心感が込み上げる。
ふかふかのソファも変わらない。
�爐△硫鉢瓩箸楼磴辰董�何処も破れて傷んだりもしていない。
それなのにどうしてか落ち着かなくて、何処かよそよそしくも腰掛けると、母が真名部の頭を撫でながら優しく話しかけた。
「大丈夫？疲れていない？ハーブティーでも淹れましょうか？」
「えっ……あ、えっと……大丈夫……」
「そう…？じゃあ甘い物は？
じんちゃんの好きなケーキ、丁度買って来ておいてたの」
「その……ううん、食欲もあんまり……」
母は早速帰って来た真名部に世話を焼き始め、真名部は戸惑ってしまう。
母は息子が帰って来て余程嬉しいんだろう。
真名部にもその気持ちが伝わってしまい、思わず真名部は視線はそのままに顔を下に落としやや俯いた。
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＊IJu＊(プロフ) - 莉央夏さん» ストーリーは前々から薄ら出来上がっていたので、書いちゃいました()まだお話をまとめている途中なのでパスかけてありますが、お話が固まり次第公開しようと思いますので、気長に待って頂けると……！更新頑張ります！ (2021年5月18日 22時) (
レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
莉央夏 - 「箱庭少女の孤高哀歌」のその後を書いていただきありがとうございます！パスワードがかかっている為まだ見れていませんが無理なさらず投稿して下さい！応援してます♪ (2021年5月18日 18時) (レス) id: e85eafe245 (このIDを非表示/違反報告)
莉央夏 - ありがとうございます！気長に待ちますね！無理だけはなさらずに！ (2021年5月12日 8時) (レス) id: e85eafe245 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 莉央夏さん» ですが、まさかこうしてわざわざ御希望のコメントを貰うとは……！ちょっと前向きに考えてみますね！ (2021年5月11日 23時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - 莉央夏さん» 他の作品も掛け持ちしてるし、まだまだ書きたい作品があるので優先順位が自分の中でどんどん後ろに追いやられている状態です…… (2021年5月11日 23時) (レス) id: c0312d3eb1 (このIDを非表示/違反報告)
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