【イナイレ】シッカーラプンツェル8【不動明王】 (ページ26)

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◇ラプンツェルは見れなかったページ26

ミドリカワと交代で入ったのはクリマツ。
相手のスローインから試合は始まった。

「頂きでヤンス！」

入ったばかりのクリマツが早速相手のパスをカットして奪い取った。

そのままクリマツは敵陣へと迫り、後方にはFWのフブキとヒロトが続く。

「一気に追加点でヤンスよ！」

クリマツはゴール前までやって来て、ボールをシュートする人にパスしようとしたけれど、彼の周りには誰もいなかった。

…ううん、追い付けなかった(・・・・・・・・)。

フブキとヒロト、2人とも。
だって2人とも、動きが明らかに鈍くなっていたから。

2人だけじゃないよ。前半出ていた選手全員。

やっぱりハーフタイムだけじゃ体力は差程回復しなかったみたい……皆、ミドリカワみたいに倒れないか心配……

「罠にかかったようだな……

みんな、狩りの時間だ！」

しかもその状態で相手は仕掛けて来た。

敵のキャプテンが指示を出した瞬間、クリマツはボールを奪われてしまった。

そうしてそのまま、ゴールへと一直線に上がって行く。

「来るぞ！ディフェンスを固めろ！」

「…っくそ！速いっ！」

「行かせないっ…！」

エンドウの指示に皆は止めようと動くけれど
動きの鈍っている現状では誰もデザートライオンのスピードにはついて行く事が出来なかった。

何とかヒロトが回り込んで向かって行くも
ファールギリギリの相手のチャージに押し負け、突破されてしまう。

ああ、ウソっ…！？ヒロトっ…！！

「マジティ！」

「させるかっ！」

更にはゴール前に立つカベヤマの頭上を軽々と超え
相手選手はボールをパスする。

ソレを空中で受け取ろうとした選手に
ツナミが食らいついた。

「何っ？！」

「綱海！」

しかし、上から押し込むような敵のヘディングにツナミは押し負け、落ちたツナミを庇うようにエンドウはゴールを飛び出した。

結果、敵からの容赦ないヘディングシュートを2人で浴びる事になり、そのままボールはツナミごとゴールに押し込まれた。

得点……2-1。