クッキーなのです ページ49
久々に入った狩屋君の部屋は派手過ぎす地味過ぎず、よく綺麗に掃除された男の子らしい部屋でした。
まぁ、綺麗なのは当たり前ですよね。
直前までお掃除しましたし。
本当ならもうちょっと物があったはずなのですが、片付けられたようですね。
前に入った時よりこざっぱりしている感じです。
そんな狩屋君の部屋は案の定、サッカーグッズだらけ。
壁には大会や好きな選手のポスター。中学の頃の雷門のユニフォーム。
机のすぐ下にはサッカーボール。
勉強机には教科書や辞書に混じってサッカーについての本が並べられています。
天馬君に負けないくらいのサッカー部屋なのです。
「わあ、凄い。サッカーグッズだらけだ。
まるでキャプテンの部屋みたいだね」
「あ、あんまりジロジロ見るなよな……」
「……あれ？この戸棚の裏、何だか不自然に隙間が」
「だぁあああ！もういいから座って！！今日は勉強会なんだろ？！」
皆帆君は興味の赴くまま、気になった所をすぐに調べようとするので、狩屋君は慌ててその戸棚を背にして2人を座らせる。
皆帆君は若干訝しんだような顔をした後、仕方ないと言った顔をして真ん中のローテーブルに座ります。
…どうやら戸棚の裏に全部隠したようです。
「あ、そう言えばA、コレ差し上げますね」
「…？」
早々に疲れた様子の狩屋君もローテーブルの前に腰を下ろし、テーブルを4人で囲んで勉強……となる前に。
不意に陣君が思い出したかのように肩掛けカバンの中から小さな袋を取り出すと、それを私に差し出した。
中身はクッキーです。口がリボンで縛られていてとてもオシャレなクッキー。
しかも生地に何か練り込まれているみたいです。
このクッキーには見覚えがあります。
「流石にガトーショコラは持って来れませんでしたけれど……丁度家にクッキーが残っていたので。良かったらと」
「いいんですか？こちらでもお茶菓子は用意していましたのに。しかもコレ、前食べた紅茶味の美味しいヤツですよね？」
「いいんですよ。元々A用にと買っておいてたんです。Aに食べてもらわないと」
なんという事でしょう。
金箔の乗ったガトーショコラの代わりに私の大好きな紅茶味のクッキーを頂いてしまいました。
このクッキー、大好きなんですよ。
陣君のお家にお邪魔すると3回に1回はこのクッキー出て来るんですけれど、本当に美味しくて。
寧ろガトーショコラより貰って嬉しいお菓子なのです。
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ゆうくん(結翔)(プロフ) - ＊IJu＊さん» いえいえ！！はい、頑張ってください！！！ (2020年5月6日 8時) (
レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - ゆうくん(結翔)さん» コメントありがとうございます！そう言ってもらえて嬉しいです( ´ ▽ ` )これからも頑張ります〜！ (2020年5月6日 4時) (レス) id: 1371b955e9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうくん(結翔)(プロフ) - とても内容めっちゃ好きです(語彙)これからも頑張ってください！！！ (2020年5月4日 13時) (レス) id: 891a01bcc7 (このIDを非表示/違反報告)
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