歪んだ一方通行【キング…？】 ページ6
「アッハハハハッ！！
やった成功っ！！大成功っ！！」
目の前で倒れたキングを抱き抱え、私はその場で高らかに笑う。
キングは気絶しているのか眠っているのか、目を瞑ったまま規則正しい呼吸を繰り返す。
ああ、なんて素敵な表情。
やっと、やっと手に入った。
私の、私だけのキング。
この瞬間をどれだけ夢見た事か…！
毎日毎日キングに好き好き言っても、彼は全く私の事を見てくれないんだもん。
それどころか、彼はずっとディアンヌにばっかり構って。
……とても、悲しかった。
私の方がキングの事を想ってるのに。
私の方がキングの事を愛しているのに。
でも……それも、もうお終い。
ゴウセルの魔力“
次に目を覚ました時、キングは私のモノになっているの。
ああ、なんて素敵なのっ！
こんな素晴らしい事なんて無いわ！！
「うふふ、うふふふ……」
「…言われた通りにしたぞ、A」
キングの寝顔に暫く見とれていると、不意にゴウセルが背後から話しかけてきた。
私は緩みきった口元を隠さずに振り返り、微笑む。
「ありがとう、ゴウセル…！
貴方の協力が無ければ、成功しなかったもの」
「俺の欲しい物をくれると言われたからな、当然だ」
そう無表情で告げるゴウセル。
私はキングが手に入った時の交換条件として、彼の欲しい物を何でもくれてやると言ったんだ。
と言っても、ゴウセルの欲しい物は大体わかる。
きっと本だ。
彼はいつも本を読んでいるし、最近「新しい本が欲しい」とメリオダスに言っていた。
それ以外思い浮かばない。
「で？ゴウセルの欲しい物は何なの？」
わかりきっているけれど、一応彼に尋ねてみる。
本の1冊や2冊ぐらい、いくらでもくれてやるわ。
いや、10冊でも20冊でもいいわ。
なんせキングを手に入れたんですもの、それぐらいしなくちゃ。
「___Aが欲しい」
「ハイハイ、やっぱりゴウセルは本が……」
………は？
一瞬ゴウセルの言った事の意味がわからなくて、目を見開いた。
私……？
私が、欲しいって……今、彼は言ったの？
「どうした？“何でも”くれるんじゃなかったのか？」
「……何言ってんの、貴方…？」
目の前の光景の意味がわからず、私は彼に尋ねる。
だって、彼
今、私に神器を向けているんですもの。
「______報酬は貰うぞ
俺だけの、A」
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紀鏡 - あれ…好きなもの【風丸】の肉のやつになんか察しがつくぞ…ちょっ？！佐久間？生きてる？！ (2017年7月3日 16時) (
レス) id: 4f8c5bdb75 (このIDを非表示/違反報告)
空月 - 好きなもの【風丸】ってやつの肉ってまさか佐久間の((( (2017年2月6日 14時) (レス) id: 9ea75f5c5e (このIDを非表示/違反報告)
areru - 面白かったです。 またいつかでいいのでijuさんのアフロディ楽しみにしています。 (2016年5月4日 21時) (レス) id: 8f172b8017 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - ＊IJu＊さん» わかりましたれありがとうございます♪ (2016年1月24日 17時) (レス) id: 9dca1ab2b7 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - リオさん» リクエストありがとうございます！！ お話がまとまり次第、この短編集の続編に更新しますので少々お待ち下さい！ (2016年1月24日 16時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年9月10日 13時
