消えた子誰だ【おそ松】 ページ36
「ぶっちゃけた話さぁー、Aは俺達六つ子の中で誰が1番好き？」
ある日、俺は気になってそう尋ねた。
するとAはキョトンと首を傾げて苦笑する。
「皆の中で…？」
「そうそう！」
「んー…そうだなぁ…」
Aは眉を顰めて、少しの間うんうん唸ると
やがてパッと表情が明るくなり、答える。
「チョロ松君、かな」
「…へぇー、何で？」
「だってチョロ松君、私の事よく気遣ってくれるの。
まぁ…たまに親みたいに口うるさい時もあるけれど…私は好き」
「…へぇー」
「あっ、でも私、皆の事好きだよ？もちろんおそ松君も！
強いて言うなら、って感じだから、ね？
恋愛の好きとか、そういうのじゃないから……」
Aは頬を赤く染めながら目をそらすと、照れくさそうに微笑んだ。
−−−
それから数日後、�爐�そ松兄さん�瓩�死んだ。
土手から転げ落ちて頭を打ったんだと。
何て馬鹿な死に方なのか。
「うっ……うぅっ……」
葬儀にはAの姿もあった。
いつもと違う、真っ黒な服装で身を包んで。
僕は葬儀が終わるとキミの元に歩み寄り、その頭をそっと撫でてやった。
「…誰…」
「チョロ松だよ」
「…そう」
「…泣かないで、A。
辛いとは思うけど……そんな顔していたら、天国にいるおそ松兄さんもきっと悲しむよ」
「……」
「僕で良ければ…そばにいるから」
「…」
そう言ってやるとAは手の甲で涙を拭い
神妙な面持ちで僕の顔を見つめた。
拭ったばかりだというのに涙は彼女の瞳から溢れ、再び彼女の頬にツーっと流れる。
「…ありがとう……私も貴方のそばにずっといてあげる。
だから、もうこういう事するのはやめて
おそ松君」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「イナズマイレブン」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紀鏡 - あれ…好きなもの【風丸】の肉のやつになんか察しがつくぞ…ちょっ？！佐久間？生きてる？！ (2017年7月3日 16時) (
レス) id: 4f8c5bdb75 (このIDを非表示/違反報告)
空月 - 好きなもの【風丸】ってやつの肉ってまさか佐久間の((( (2017年2月6日 14時) (レス) id: 9ea75f5c5e (このIDを非表示/違反報告)
areru - 面白かったです。 またいつかでいいのでijuさんのアフロディ楽しみにしています。 (2016年5月4日 21時) (レス) id: 8f172b8017 (このIDを非表示/違反報告)
リオ(プロフ) - ＊IJu＊さん» わかりましたれありがとうございます♪ (2016年1月24日 17時) (レス) id: 9dca1ab2b7 (このIDを非表示/違反報告)
＊IJu＊(プロフ) - リオさん» リクエストありがとうございます！！ お話がまとまり次第、この短編集の続編に更新しますので少々お待ち下さい！ (2016年1月24日 16時) (レス) id: b02a163c50 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：＊IJu＊ | 作成日時：2015年9月10日 13時
