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『なんで、』
「…来ちゃった。御幸があまりにも来てくれないから。」
ジッと俺を見つめる谷原の瞳。吸い込まれそうなくらい綺麗なそれは、ドクンと俺の胸を動かす。
『…お前怖かったんじゃねーの?ここに来るの。』
彼女は教室に来るのを嫌がっていたはずだ。
前に来た時も俺が無理やり連れて来ただけで、彼女はガッチガチに緊張してた。
なのにそんな彼女が今教室の前にいる。それも一人で。
「…最悪だよ。ジロジロ見られるわ、なんかコソコソ話してるし。すっごい怖かった。」
彼女の表情には心なしか疲れの色が見える。
「…でもそんなことよりも早く御幸に会いたかったから。」
ふわりと緩められた目、上げられた口角。
これでもかというほど色気を放つそれは、俺だけではなく周りにいた奴らも巻き込んでいく。
ハッと周りの奴が息を飲む音が聞こえた。
「…なんで来てくれなくなったの?私なんかしたっけ?ここ1週間ずっとあそこで待ってたんだけど。」
怒っているのか、ニッコリと笑っているはずの谷原の目から圧力を感じる。
『…わりぃ。でもお前のせいじゃない。』
お前は何も悪くない。ただ俺が臆病なだけだ。
「…じゃあなんで、」
言えるわけがない。
あの洸ってやつに嫉妬して、お前との関係が壊れるのが怖かったから行けなかったなんて、言えるわけがない。
俺の表情を読み取ったのか、谷原はふと悲しそうな顔をすると、
『…待ってるから。放課後、あそこで待ってるから。』
そう言って踵を返す。
「あ、ちょ、」
止めようと伸ばした俺の手は空を切って、谷原はするりと抜けて廊下を歩いて行く。
俺はただ、その後ろ姿を見つめるだけだった。
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更新遅れててすみません。来週には復活できる予定です。
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ココア - 降谷くん好きなんですねー!分かります!先輩の…(省略しました!すみません!)で降谷くんのかっこよさが引き立ってますもん!どちらも頑張ってください! (2017年8月7日 22時) (レス) id: 97c48ff0e2 (このIDを非表示/違反報告)
ややか(プロフ) - ココアさん» ありがとうございます!御幸がお好きなんですね、かっこいいですよね!私もみんな好きですが、推しは降谷くんですねー^_^ (2017年8月7日 9時) (レス) id: 7523ab0653 (このIDを非表示/違反報告)
ココア - 最近、先輩の恋の相手くらいならしてあげてもいいですけどが更新されているのですごい嬉しいです!イイタイコトガアルの方も頑張ってください!ちなみに私は御幸くん推しです!みんな好きですけど///(笑)ややかさんは誰推しですか??教えてもらえたら嬉しいです! (2017年8月6日 10時) (レス) id: 97c48ff0e2 (このIDを非表示/違反報告)
ややか(プロフ) - ココアさん» 待っていてくださったんですね!ありがとうございます!思いの通じ合った二人がこれからどうなっていくのか、見守っていってくださると嬉しいです^ ^完結まで、満足していただけるよう頑張りますのでよろしくお願いします! (2017年7月14日 15時) (レス) id: 7523ab0653 (このIDを非表示/違反報告)
ココア - 更新ありがとうございます!ややかさん待っていました!わぁぁ!!やっと思いが伝わった!!なんか私まで涙が出そうになりました!きょうもドキドキさせていただきました!これからの話も楽しみにしてます!頑張ってください! (2017年7月13日 22時) (レス) id: ec06966524 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ややか | 作成日時:2017年6月17日 7時