あい！あむ！あ！動ける引きこもり！【イナズマイレブン オリオンの刻印】

再び番外編！！(続き) ページ32

充「な、弥哥」

「何？」

充「…あったかいね」

「え？寒くない？今1月だよ？」

充「はぁ…そうじゃなくて！」

充が呆れた顔で見てくる

でも、そうじゃないなら何？

……あ、アレか

そういえば、思い当たるのが１個ある

「ああ、成程。私も充が隣に居てくれて幸せだよ！」

充の顔がほんのり赤い

確か『暖かいですね』は『貴方が隣に居てくれて幸せです』って意味があったはず

ほら、よく『月が綺麗ですね』って言うでしょ？あんな感じ

「でも、やっぱり私は寒いかな？」

あ、ちなみにコレにもちゃんと意味があるよ？

充「寒いってもしかして…」

充は意味に気がついたみたいだね

「…私にばっか言わせないでよバカ…恥ずかしいじゃん……」

充「…わかったよ……」

それだけ言うと、充は優しく、包み込むように私を抱きしめた

そう、『寒いですね』は『抱きしめてください』って意味

「…うん、あったかい……」

幽霊だけど体温はあるらしい

充はもともと体温は低い方だったけどね

でも、1人よりずっと温かい

充「そ。良かった。それで？そろそろ離していい？」

充が顔を赤らめて若干早口でそう言う

でも

「やだ…もうちょっとこのままでいるもん……」

だんだん眠くなってきた

呂律が回らない

充「いや、弥哥が離れたくなくても俺が困るから」

「だってしゃむいんだもん…」

充「あー…もう、呂律まで回らなくなってるし……

もう、わかったからこんな所で寝るなよ？弥哥は俺と違って生きてるんだから風邪引くぞ？」

「ふへへ…やったぁ充やさしいぃ…」

うーん、でもやっぱり寝ないように気をつけないと！

迷惑はかけたくないしね

充「別に俺は優しくなんてない。光のことも結局はお前に任せっきりだしな」

ああ…やっぱり気にしてるんだね、光のこと

いい兄貴だなぁ…

「……光のことなら大丈夫。むしろ私が光に面倒みられてる気がするし」

一部の間では光=私の保護者ってなってるっぽいしな。主にゴーレムと雄ちゃん(万作)の間で

光のことに関しては光が解離性同一性障害……二重人格だってわかる前から充と2人で話し合ってきた

2人で、『もし充に何かあれば私が光を守る』って決めた

だから私はいつも光と一緒に居る

まあ、私がいっつもドジ踏んで光に助けられてるから本末転倒なんだけども

充「でも…」

「でもじゃない！本当に大丈夫だから！ね？安心して！」

どうやら、いつの間にか目も覚めたみたい

光のおかげかな？なんてね

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