【ハイキュー】その笑顔､俺に頂戴【及川徹】

第28話 ページ28

早く来た私は､とりあえず体育館を開けて､


用具が置いてある倉庫の鍵を開けてスポドリの準備をする








はじめ先輩は部室に着替えに行った


暑くなってきたこともあるし､一日練習なので


ドリンクの消費量も多くなるだろうから


この前より多めに準備しようと思い､自宅から空のペットボトルを持ってきてそれに入れる




クーラーボックスが倉庫にあったのでそれに､氷を入れ水を少し入れて､冷やす




こうしてたのかは分からないがとりあえず何かあったらいいだろうと考えた




籠に入れたみんなのボトルを最初に丁寧に洗う




少しでもいい気持ちでバレーして欲しいという､私の気持ちでやると決めていたことだ




スポドリには､名前がきちんとかいてある




字の大きさや字の感じがそれぞれ違うから､自分で書いたものだろう









そこにはもちろん







“ 及川 徹 ” の名前もあって





綺麗な字で記されてあった







そのスポドリを取り､洗う

洗い終わって､スポドリを籠の中に入れた







好意を持ってくれてる人の物を洗ったのかとか、


つい色々考えてしまう







でも､ひとつだけ言えることがあるのは


このGW合宿で徹先輩を応援したい

って思う気持ちが他の人よりあること







これが恋なのかっていう気持ちなのかはよく分からないけど…









『頑張って、くださ、い、』




“ 及川徹 ”の字をなぞりながら､呟いた



．



．



．



誰かが見ていたなんて､まだ私は知らない。

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