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*伶菜side






A 「おはよう…… 雨ザーザーだね。寒い。」




伶菜 「おはよーう! 暖房つけたばっかりだから
もうちょっとで暖かくなるよ」






1月になったある日曜日。








寝室から眠そうな目を擦ってリビングにきたA









伶菜 「きょう買い物行きたいんだけど車出せる?」




A 「わあー。朝ごはん美味しそう!
14時から勤務だけどそれまでなら全然いーよ」






相変わらず勤務ばっかなんだね…






伶菜 「ありがとう!」





A 「ブランケット持ってきな。 車の暖房壊れてるから寒いよ〜」




伶菜 「はーい」





Aは極度の寒がりで冬は常に震えてる気がする。



もっと体のお肉つけれればいいのに…笑








A 「新居の買い物??」





伶菜 「うん。もう引っ越すの来週だよ〜」






臣とケンカしたあの日から、いろいろ考えて私は臣の家に引っ越す事を決めた。









A 「この同居も4年してたんだね」






Aはこの家を離れた後は埼玉の実家に戻るみたい。




今は2人して引っ越しの準備中で、自分達の部屋の中は段ボールばっかりの状態。






伶菜 「Aさー、遅番まで働いてたら
帰るのもっと遅くなるんだしやっぱり東京で家探したら?」







Aの家は埼玉って言っても、ジムの最寄駅から電車で30分位かかるところに実家があるから帰りが遅いとやっぱり心配になる。







A 「大学生の時も1人で帰ってたから大丈夫だよ」







そう言うけどさ、前みたいな事があったから余計に心配するよ…






伶菜 「やっぱ…わたしAと2人で住もうk」

A 「伶菜?」








私の焼いた朝食のパンを少し齧って私に視線を向けるA





そして私にギリギリ聞こえるくらいの小さい声で





A 「何かあったら隆二くんに助けてもらうから大丈夫だよ…」







.

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作者名:emirin | 作成日時:2016年10月27日 7時

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