まふまふと思って隣のカラオケの部屋に突入したら全く知らない人がいたお話【歌い手】

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主人公side




今はカラオケを出て走っている。



そうでもして気を紛らわさないとさっきのことを思い出してしまうからだ。









本当に驚いた。

言葉に出来ないくらい、やばかった。



心臓が飛び出てくるんじゃないかとも思った。




･･････心臓に悪い、あの人たちは。







まだバクバク言っている胸を抑えながら最寄りの駅に入る。









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数週間後




私は今スーパーにいる。

まあ目的は食材確保だ。



土曜日だと思って油断した、冷蔵庫の中身は空っぽだった。




私は結構自炊はする人だ。


ってかインスタントが好きではない。




だから毎日朝昼晩自炊をしている。




車に乗り込んでエンジンをかけた時あることに気づく。







『･･････あ、バファリンないんだっけ。』
(※バファリン…生理痛や頭痛に効く薬)





スーパーから出て近くの薬局に入る。









『･･･あった。』



お目当てのものが見つかり、レジに向かおうとした時だった。





ﾄﾞﾝｯ





『あ、すいません。』


「あ、･･･いえ、こちらこそ･･･。」






･･････ん？

この声ってもしや･･････。





『･･･うらたさん？』


うら「･･･だれ？」



マスクをつけているが、その顔は赤い。



『釜藤です。少し前カラオケで会った。』


うら「･･･あぁ、･･･ここでなにしてんの？」


『薬買いに来ました。･･････うらたさん、もしかしなくても風邪ひいてますね。』


うら「あー、･･･ばれた？ごほっ、ん"ん"っ。」



口を抑えて咳き込む。

手に持っていたカゴにはいくつかのカップ麺が。



『･･･カップ麺で過ごそうとしてるんですか、風邪ひいてるのに。』


うら「･･･俺、料理できないし、一番手軽だし。」




･･･この人は風邪の恐ろしさをわかっていない。



『うらたさん、私は風邪をひいてこの声になりました。この意味わかりますか？下手に放っておくと私みたいに声が変わってしまうんですよ。
うらたさん歌い手じゃないですか。喉大事にしないと私みたいに声が変わって歌い手生活ダメにしたいんですか。うらたさんの声は素晴らしいです、沢山のリスナーが出来るほどに。･･･だからこそ人1倍喉を大切にして欲しいんです。』









･･････うらたさんを目の前にして熱く語りすぎた、
恥ずかしい。









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