三十六話「無頓着」 ページ37
〜オールマイトside続〜
“西神A”
彼女には、個性とは関係ない、ある病気を抱えていた。・・・いや、どちらかと言えば体質と言った方がいいのかもしれないな
それを知ったのは、ちょうど十年前・・・彼女が五歳の時だった
いつものようにお裾分けと、生活資金をあげるために西神少女の家を訪ねた
しばらく雑談をしていると、何の前触れもなく、いきなり西神少女が血を吐いた
「どういうことだ」
そう問い詰めると、彼女は「トマトジュースが胃から出てきた」と言った
嘘に決まってる
西神少女はトマトアレルギ―なのにトマトジュースが飲めるはずがない
私はすぐ、彼女を病院に連れて行って精密検査をさせた。そう、丁度この病院だったな。そしてこれまた検査を担当したのはさっきのオネエのお医者さんだった・・・ような←
それで、そのお医者さんの個性と精密機械で検査をした結果、“とんでもないこと”が判明した
まず、西神少女の体が、ある薬によって薬漬け一歩手前の状態になってること。そして、その薬が、切れれば吐血し、最終的には体が溶け始めてしまうからだにしてしまっているということだ
当然、私に思い当たる節などどこにもない
だから私は西神少女に「何か薬を飲んでいるのか?」と尋ねた
すると彼女は、あの黒いカプセル錠のことを話してくれた
「昔から飲んでたものだし、これ飲まないと吐血したとき治んないから」
当の本人は、ただ“吐血を治すもの”として、その出処も効能も分からない怪しげな薬を飲んでいたらしいのだ
それを聞いた私は、彼女のそんな軽薄な行動を叱り、それ自身の体にどういう影響を及ぼしているのかを説明した
まだ小さかったとはいえ、賢い彼女なら、その危険性や深刻性はちゃんと理解できてたはずだ
それなのに・・・・・彼女は・・・こういったんだ
・
「ふ〜ん・・・・なんだそんなことか」
「飲み続ければ体も溶けないし吐血もしないんでしょ?」
ポケットから薬を取り出した黒いカプセル錠を掲げながら彼女は、表情一つ変えずそれを飲み込み、そう言ったんだ
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時雨花*(プロフ) - 全くですよね。「こいつ空気読めねえのかよ全く」とか言われるのって心臓に突き刺さるものがありますもんね〜(-ω-) (2017年10月29日 23時) (
レス) id: ba0d1a5681 (このIDを非表示/違反報告)
哀流 - 受け付けの方お話が早いですねぇ！将来は空気が読める人になりたいです (2017年10月29日 23時) (レス) id: f3d50ceb36 (このIDを非表示/違反報告)
時雨花*(プロフ) - 夏休みなのに夏休みじゃない・・・・ (2017年8月1日 21時) (レス) id: ba0d1a5681 (このIDを非表示/違反報告)
時雨花*(プロフ) - 私は秘密の部屋が好きです!!あとコメントありがとうございます! (2017年4月19日 7時) (レス) id: ba0d1a5681 (このIDを非表示/違反報告)
汐(プロフ) - 某魔法少年にふおおお！！ってなりました((良いですよねぇ、私はアズカバンが一番好きです！この作品大好きです！夢主ちゃんがドストライク過ぎて...((更新楽しみにしてます！無理は為さらずにしてくださいね！ (2017年4月18日 0時) (レス) id: c3db11d6ec (このIDを非表示/違反報告)
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