【伊月俊】隠し事

雨の日 ページ8

ポツリポツリ、
心は晴れて体調もバッチシ！そしていざとなって学校に行こうとすると生憎の雨。

まあそんなに降ってないけど。
てかこんくらいの雨なら余裕だね！！

「いってきまーす」

濡れてる伊月くんを想像してはにやけ、
傘を差し、家を出た。

「おはヨーグルトーー！」

学校に着くと、おはようと言う挨拶。

「お前は1言多いんだよ」

そしていつもひゅーがにつっこまれる。

「あ、Aおはようさん」

「あ！伊月くんおは！！」

伊月くんとの1会話いただきました。
そして若干濡れてる伊月くんの髪の毛。あー素敵！！

「あ、Aちょっと濡れてる。ちゃんと傘差してきたのか？」

伊月くんはタオルを取り出してチョンチョンと私の制服を拭き始めた。

「え、あ、差して来ましたよちゃんと！！？」

「そーか？Aの事だからこのくらいの雨よゆーだし！！とか言って走ってくると思ってたんだけど」

「そ、そんな馬鹿じゃあないよ！」

まあそう思ったのは事実だけど、隠せ隠せ！！

「ｸｼｭﾝｯ」

あら可愛いくしゃみ。
伊月くんは急に体が冷えたのか、可愛い可愛いくしゃみをした。

「あ、膝掛け使う？持ってきたよ！」

そーいって、クマちゃんの可愛いひざ掛けを出す。

「え、でも悪いし」

「いーのいーの！お察しの通り本当に走ってきたからホカホカだしね！！」

「本当に走ってきたのかよ…じゃあお言葉に甘えて」

伊月くんに可愛いクマちゃんが掛かる。
待って可愛い伊月くんが可愛い。

「ひざ掛けって冬になると本当にありがたいよな」

伊月くんは自分の膝に掛かってるモフモフとひざ掛けに触る。
ダメだカワイイ無理だ。

「ほ、本当よね！」

吃りながら答えると伊月くんがコテンとした。可愛いようん！！！

「おらそこイチャイチャすんなや俺を空気にしやがって！！」

ひゅーがのばか！
私と伊月くんのスーパーウルトライチャイチャタイムを！！

「なんだひゅーが嫉妬か？」

「はぁ？誰がコイツのために嫉妬するかよ」

「そーか？俺は結構するけどな」

「物好きなヤツ… 」

「じゃあ日向はカントクの所に行って来いよー！」

「うるせー！」

ひゅーがと伊月くんが仲良く会話をし始める。え。置いてかないで！！？

「ごめんごめん。日向のヤツチキンだから話に入りたくても入れ無いんだってさ。」

「チゲえよお前らが朝からイチャイチャするから…」

「あ、ひざ掛けなんだけど洗って返すよ」

翌日渡されたひざ掛けはとても良い香りでした。

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