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「……て…………さん！…………おき………………！！」
誰……誰かに身体揺さぶられてる……
『んぅ……うる、さ……い……』
「起こしてって言ったじゃないッスか〜！！！」
『………………鉄虎……？』
「やっと起きてくれたッス……俺これから『龍王戦』の実況しなきゃいけないッス！」
『そう……頑張って〜……』
「あ、あぁ〜！寝ないでほしいッス〜！！」
『なんで……』
めっちゃ眠いよ
「朔間さんにも『龍王戦』見に来て欲しいッス！」
『龍王戦？』
「押忍！」
『場所はー？外？』
「外ッスね！」
『じゃー、パス』
「え！？！？」
『私吸血鬼だから〜陽の光駄目なんだよね〜』
「吸血鬼……？」
『ふわぁふ……龍王戦？の実況頑張って〜、おやすみ』
「あぁ！？」
「寝ちゃいましたね」
「諦めなよ……」
「うぅ……大将のかっこ良さ見て欲しかったッス……」
『んんぅ〜……スッキリ』
「そりゃずっと寝てればそうッスよ」
『あ〜、鉄虎だ♪おはよぉ』
「もう放課後ッスよ」
鉄虎に言われて窓の外を見ると夕日が教室に差し込んでいた
『そういえば！龍王戦はどうなったの？』
「散々ッスよ……生徒会に邪魔されて有耶無耶になるし……」
『ふ〜ん、生徒会かぁ……それで落ち込んでるんだ？』
「大将の素晴らしさを見せることが出来なかったッス……」
『よしよし♪元気だしてー？』
「朔間さんは元気ッスね」
『だって、こっからが私の時間だから〜元気だよ？てか、鉄虎はユニット練習とか部活ないの？』
「あ！！！」
『あるんだ』
「あ、えっと……」
『私のことは気にしなくていいよ〜？元気だし。そっちの方が大事でしょ？行ってらっしゃい♪』
「行ってくるッス！」
バタバタと鉄虎は教室を出ていった
教室を見渡すと誰もいなかった
鉄虎、私が起きるまで待っててくれたのかな？
『やさし〜♡』
さて、と
学院を見て回ろうかな？
色々見とかないとね？
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作者名：ポン酢 | 作成日時：2021年2月17日 22時
