【あんスタ】元アイドルの私が夢ノ咲学院に転校した理由 (ページ10)

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あー……やらかした……
私は今、保健室にいます
貧血でぶっ倒れた

『運んでくれた司に感謝』

｢そうだね、クラスメイトは大事にしないと｣

『英智も先輩に感謝しないと』

先輩とはプロデュース科のあんずさんの事だ
保健室に運ばれて暫く休んでると英智を支えながら先輩がやってきた
めっちゃ可愛い
その後色々話して仲良くなった……と思う
話聞く限り凄腕だ
私がプロデュースする必要ない

｢失礼します！｣

ダラダラ話していると誰か来た

｢うお。どうした守沢、また怪我でもしたのか？つうか何度も言うようだけど保健室で騒ぐなよ、おまえの大声を浴びたら心臓の弱い子とか死んじゃうからね｣

｢あぁ、すみません！気をつけます！お仕事お疲れさまです……☆｣

暑苦しい人がきた

｢あはは。これは珍しい、千秋が畏まってる｣

｢うん。俺、むか～し特撮番組に出演したことがあってさ。何かヒーローだと思われてんのかなぁ、守沢には懐かれてるんだよ｣

｢ふぅん、それは災難ですね｣

｢おぉ、天祥院！ようやく見つけたっ、あちこち探したぞ！保健室にいるって聞いてな、ダッシュでかけつけたのだ……☆というわけで、今回は俺はべつに怪我はしてないので！安心してほしい、佐賀美先生！こないだ体調崩してぶっ倒れてから、いちおう気をつけてはいるし！｣

｢あぁうん、だから大声出すなよ。二日酔いでさ～、頭ガンガンするから｣

『教師のくせに二日酔いって……』

私の知ってる佐賀美陣のイメージが崩れてく……

｢む？お酒は身体に良くないぞ、佐賀美先生！飲酒喫煙、駄目ゼッタイ！｣

『ポスターかよ』

｢あぁ、いいのいいの。俺はもうアイドルじゃないから、世間体を気にする必要ないし。おまえらキラキラした若者にはわからんよ、酒飲まんと夜眠れない中年の気持ちは｣

｢アイドルでなくても教師でしょう、佐賀美先生。酒は百薬の長、というのはろくでなしの言い訳であり迷信ですよ？｣

英智……さりげなく先生の心抉った……

｢うう、何で俺はかわいい生徒たちから集中砲火を浴びてるの……俺が何をしたというんだろう、べつにいいけどさ｣

いいのか

｢転校生達～、ちょっといいか？俺、これから職員会議があるから。あとのこと、任せた。悪ガキどもが何か良からぬ真似をしそうになったら、このハリセンでしばき倒しといて｣

『ハリセンって……いらない……』

佐賀美先生からハリセンを受け取る