135話 職務放棄 ページ8
理亜視点
『職務放棄じゃないよ神楽ちゃん。単純に私の仕事じゃないだけ』
神「そうアルか?きっと野郎共に褒めてもらえるヨ?」
それはちょっと魅力的だけどね。
『私これでもお医者さんだから。手錠掛けたりはしないよ。
それに、今楽しい行事の途中でしょ?みんなの「楽しい」に水を差したくないの』
神「理亜・・・。ダメアルこいつが寂しがってるネ」
いつも構ってほしくてテロ起こしてたの?
『もしかしてドMの人?』
桂「ドMじゃない桂だ!!」
『さっきから指名手配犯であることを主張してますけど、一応ここには真選組局長・近藤さんが来てるんですからね。
オフとはいえ、捕まるかもしれないですよ?』
桂「やだこわ〜い」
なんかムカつく。裏声使ってるところがイラつきポイントプラス3、体をくねらせているところがイラつきポイントプラス10。
合計13
自分の額に青筋が浮かびだすのを感じながら、
『やっぱ逮捕しようかな』
桂「え゛」
『わー滑り台だ〜。桂さん子供好きなんですか?キャラクターも子供受けしそう。
ご自分で考えられたんですか?って・・・』
キャラクター滑り台をぐるりと一周回ると、どう見てもモデルだと思われる着ぐるみがいた。
どこかで見た気がするんだよね〜
白い布一枚を、まるでお化けのようにかぶって、黄色い鳥のようなデフォルメ化された嘴、足には黄色いフィン。まるでペンギン。
どこだっけな〜。確か車で・・・轢いたんだったそうだった。
天道衆に呼び出されたときに轢いちゃったんだった。
思い出さなければよかった。
『こんにちは〜・・・』
ペンギン(仮)《真選組の縁者か?》
喋らないのか。それとも喋れないのか。
まるで斉藤さんのようだ。
看板に書くって。しかも結構達筆だし。
『はいそうです。縁者です。今日は敵じゃないですよ?せっかくの行事に、水も血も差したら悪いですから』
ペンギン(仮)《そうか。まあゆっくりしな》
『ありがとうございます。すごいですね、滑り台のモデルになるなんて。
きっと子供たち喜びますよ』
ペンギン(仮)《当たり前だ》
ダンディってかんじ。
対応が大人だな。なんか
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作者名:すわり | 作成日時:2022年11月13日 18時