【銀魂】十三歳の天才医師４ (ページ33)

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１６０話　寂しいですか？本当にページ33

『ねね、近藤さん近藤さん、私がいなくなったらさみしい？』
近「どうしたの突然」

『いや今からストーカー行きますって格好のゴリラがいたから、ふと気になったことを聞いてみたの』

近「だからね理亜ちゃん、これはストーカーじゃなくて愛の身辺警護なんだよ」
『お妙さんには嫌がられてるじゃん。まあこれは言っても何しても無駄だからいいけど、どう？私いなくなったらさみしい？』

近「さみしい、かなぁ・・・。理亜ちゃんもついに・・・ぐすん」
『？？？どゆこと？』

なんで泣いてるの？

もともとあんまり整っているとは言えないゴリラ顔が、泣いたことによって恐ろしいことになってるよ。

大丈夫？

『近藤さん・・・？え？何どういうこと？』

近「好きな人ができたんだね。うん。大丈夫、笑って送り出すよ」

何を、仰っておられるのだろうこのゴリラは。

言ってから思ったけど、メンヘラって思われそうな質問を突然した人への返答とは思えない。

近「好きな人ができたから、真選組を出たいんだよね。いいよ。ただしこのお父さんゴリラに勝てるのであれば。どこの馬の骨とも知れん奴に、理亜ちゃんはやれん！！」

あ、だめだ。私の思ってた返答と違う。

どれくらい違うかっていうと、外国語の試験の会話選択式の問題で一番初めに除外するくらい違うね。

違和感しかない。

『近藤さん違うよ？私今のところ結婚したいとか思ってないから。

ただね、ふと近藤さんは私がいなくなったらさみしいかなって。例えば、何かの理由でここを辞めちゃうとかね』

近「あ、そういうこと？結婚しないの？よかったぁ・・・お父さん発狂死するところだったよ」

『やめて』

近「さみしいよ。理亜ちゃんのことは娘も同然だと思っているからね。でも、理亜ちゃんの選択なら、止められないよね。理亜ちゃん思い立ったらまっすぐにどこか行っちゃうから」

なんだかすごく失礼なことを言われた気が。まいいか。

『ありがとう近藤さん、大好き』
近「俺も大好き！」

どうしてみんな、こんなにやさしいんだろう。

土方も近藤さんも、まるで本当の家族みたいに扱ってくれる。土方には、まあ否定されちゃったけど。

・・・しあわせ、だなあ