157話 勢いあまってやってしまった ページ30
近「理亜ちゃん!!」
『・・・はい』
近「もうお父さん心配したんだよ!!勝手に旦那について行っちゃうしさ、松ちゃん砲が打たれた時も逃げなかったし、もう本当に、お母さん心配で心配で・・・」
うん。心配してくれたことはすごく伝わってくる。
いろいろ言いたいことはたくさんあるけど。
『ごめん近藤さん、今いうことじゃないけど、近藤さんってお父さん?お母さん?』
近「・・・・・・そこ?」
『うんごめん気にしない。ありがとう心配してくれて』
近「怪我無い?」
『ない』
近「ああよかった!!」
ホントの親みたいな反応をしてくれる近藤さん。近藤さんはいいのだ。最初は優しいから。
あとから怒られることはあるある。
怖いのは・・・
土「よお理亜、無事で何よりだ」
沖「土方さん怒らせちまいやしたね」
『・・・』
いやまあ言い返せないし、言い返す必要もないんだけどさ。言い方がむかつく!
『・・・すみません迷惑かけました。反省はしていません』
土「いやそこは嘘でも反省してるって言えよコラ」
ああ、まじで怒ってる。
普段は面と向かってコラなんてなかなか言われないもん。こんなガン見のされ方しないもん。こんな険のある目で。
『単独行動したのは悪かったなと思ってるよ?でも神楽ちゃんが・・・』
土「あのな、お前が誰をどう思っていようが別にいいんだ。だが仕事とプライベートは分けろ。お前には大使の命を助けるという業務が」
『私いらなかったでしょ?』
土「は?」
『今回私いらなかったよね。だって誰もケガしてないもん。きっと皆だけでなんとかできたんじゃない?私いらない』
沖「おい何言ってんでィ。そこまでして土方さんから離れたいんで?ざまあ土方コノヤロー」
『その通りなんかありました。勢いあまって松平さんに真選組辞めるって言ったんだよね』
土「おいちょっと待て」
『なんだい?』
土「お前そのことで私いらないとかめんどくせェこと言ってたのか?」
『・・・自主退職より強制退職のほうが私にとって都合がいいから』
土「反省文五十枚な」
『イエス、ボス』
近「あれ?ボスは俺・・・」
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作者名:すわり | 作成日時:2022年11月13日 18時