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154話 仮にも王子 ページ27

新「みんな見て!このおっさんどこかの国の王子なんでしょ!?こいつがいたら多分撃たれない!!」

『お、いいね新八君。ハタ王子だっけ。バカ王子だっけ。どっちでもいいけどこれでより松平さんに圧をかけれる!!』


新八君がハタ王子という人を連れてきた。

肌が青くて、頭から宇宙人の特徴ともいえる突起物を持っている。用途は不明


いかにもな服を着て、従者を従えるその姿勢はまさに王子。なのだが、この状況におびえて震えまくって、挙句の果てには従者を差し出そうとする態度はマイナス。

この人の星、本当にこれで大丈夫なんだろうか。


新「貴様ら、このおっさんが見えないか!」

従者「今売ったらもれなくこの王子も玉砕するぞ!国際問題だぞ!」


そこで私のケータイが鳴る。


『はいもしもし今お取込み中です!!』


海「お、お前ら・・・」

新「たくあの天然パーマ、来るなら来るって最初からそう言えばいいんだよ。まあ、分かってたけどね。たくあの天邪鬼が」


『は?どういうことです?間違えた?もう一度仰ってください』

松「だからよぉ、俺は今間違えて、松ちゃん砲のスイッチ押しちゃったんだよ!!」


『ええええ!!?松ちゃん砲のスイッチ、押したァァ!!?』

海「は?おい嬢ちゃんどういうことだ」


『もう切りますね』


ああやばいやばいやばいやばい。松平さん本当に撃つつもりだ。

このターミナルごと消し飛びかねない。


『松ちゃん砲のスイッチ、間違えて押しちゃったみたい・・・です』

皆「「はああ!!?」」


そうだよね。そりゃそんな反応にもなる。

私だってそうだもん。結構今焦ってる。


『あ、なんか大砲の先でエネルギー集め始めちゃってる』

従者「おいまじで?本当に撃とうとしてる?」
ハタ「おいマジで?仮にも王子だよ?」

新「ヤバいって。早く逃げないと」


新八君が走り出したその時、エイリアンの核から大きな音とともに神楽ちゃんたちが出てきた。


神「それ私の酢昆布ネ!!」
銀「へぶしィィ!」

『神楽ちゃん!よくぞご無事で!!』

155話 あとちょっとの酢昆布→←153話 おねだり(恐喝)お電話



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作者名:すわり | 作成日時:2022年11月13日 18時

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