147話 デジャブ ページ20
理亜視点
土「は?ターミナルでエイリアンが暴走?」
マジかまだ続くのかこの悪夢、もといエイリアン騒動。
『というか大丈夫なの?ターミナルなんてエネルギーの塊みたいなところにとりついて。
超爆発的に成長してたりして』
土「ありうるな。ほらさっさと行くぞ」
『めんどくさいな・・・』
二日連続でエイリアン騒ぎがあるとはどういう事だ。
このまま永遠に終わらないのではないだろうか。と、ネガティブなことが頭をよぎる。
同一個体なんじゃないの、そのエイリアン。
はい、現場やってきましたー。
見事にエイリアンが暴れています。もう本当に巨大。どれくらいかというともう少しでターミナル全部飲み込めるんじゃないかなってくらい。
それからそのエイリアンから逃げる大勢の人々。
この情景は天然物の映画の素材として使われそう。ノンフィクションですって。
そしてこのエイリアンの前で逃げもせずに実況を続けているテレビ局の方々。
確か一日密着の時に話したことあるような・・・って人もいらっしゃる。
沖「おうおう、あぶねーぜ。退いときな」
アナ「わあ。真選組です。我らが江戸の守護者、武装警察真選組が駆けつけてくれました。もう大丈夫・・・」
安心した満面の笑みで語るアナウンサー。普段問題行動ばかり起こしている私たちに何を期待しているのだろうか。
沖「エイリアーン、お前は完全に包囲されているー大人しく投降しなさーい」
沖田がこのアナウンスをするためメガホンを出したとき、アナウンサーの顔は呆れ顔だった。
かくいう私もあきれ顔。
まあこれ以外にできることないから仕方ないんだけどさ。
アナ「ちょ、ちょ、何やってるんですか?」
沖「故郷のお袋さんも泣いてるぞー。こんなエイリアンにするために産んだんじゃないってな」
『前にも聞いた。デジャブってやつだ』
沖「ねえお母さん、なんか言ってやってください」
『完ッ全にデジャブだ』
そして前回の通り着ぐるみを着た近藤さんがパトカーから出てくる。
近「お父さん、最期になんて言って死んでいったかあんたに分かる!?お父さんね、最期まであんたのことを」
そこでエイリアンにぶっ飛ばされた。
ここまで完全に再現とは。
ちなみに今回の近藤さんの着ぐるみは緑の恐竜っぽい奴ではなく、オレンジ色でクラゲのような恰好だった。
なんか、そう火星人みたいな。
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作者名:すわり | 作成日時:2022年11月13日 18時