140話 プレゼントをくれるのは ページ13
理亜視点
夜もだいぶ更けてきた。今日も月がきれいだ。かなり欠けているけど。
しかも雲一つないとは言えない。薄雲がかかっていて寝ることを頭に入れている私の格好ではかなり寒い。
凍えそう。
もうそろそろ寝ようかな。宴会場も静かになってきたことだし、今日は鍵かけて寝よう。
誰かが間違えて入ってきたりしないように。
サンタ業界の人たちは何か特別な力か鍵開けでもしてくるでしょう。
多分
『おやすみなさい』
夜中の一時
ガサゴソという音が聞こえる。おかげで目が覚めてしまった。明日も仕事あるのに。
しかも結構近い、枕もとでやってる。
何泥棒?いや真選組という武装警察組織に泥棒しに来るバカはいないか。
じゃあ何だろう。サンタさん?
サンタさんってこんなにガサゴソやってるものだっけ。
ただちょっとプレゼント置いてそそくさとソリに戻って行くイメージがあったんだけど。
あとなんか酒臭い。
泥酔してるサンタってどうなんだ?やっぱりたくさんいるのかな。
サンタの絵って顔赤いときあるけど、あれ寒いからじゃなくて泥酔してるからなのかな?どうなんだろう
よし、思い切って顔をあげてみよう。ちゃんと目も開いて。
ガバッ
『どちら様でしょう!?』
サンタ(仮)「ビクッ・・・私はただのゴリラサンタだよ?」
なんか聞いたことある声。誰だろう
明らかに今作りました感があるんだけど、誰のか特定できない。声似てる人多いんだよね、ここ。
あれ?私今隊士だって特定した?そういえばサンタ免許(資格だっけ?)とか言うのがこの世には存在した気がする。
たくさんいるから持ってる人がいてもおかしくない。副業として。
まあそんなことは置いといて
『ゴリラサンタって何?』
サンタ(仮)「ゴリラサンタはゴリラサンタだ」
『実体がある時点で、住居侵入罪が適用されるんだけど』
サンタ(仮)「そ、そんなことないさ。俺はここの局長だ!!」
『・・・近藤さん?何やってるの?』
近「あっ・・・」
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作者名:すわり | 作成日時:2022年11月13日 18時