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129話 労働と対価 ページ2

『近藤さん、私もう全部忘れたい。お姉ちゃんのことは忘れたくないけど、やっぱり忘れたい

一回頭を空っぽにして楽になりたい。何かに熱中してたいの』


近「副業か・・・まあこっちでの仕事に支障が出ないなら」
『ありがとう近藤さん。閑散期に進めるね』


よかった。近藤さんは事実を言って言い返せなくなった後に、情で流せば大抵の要求は通るんだ
ちゃんと本心だけど

あれ?私今結構クズ?
ダメ人間?

まあいっか。お姉ちゃん以外なら。近藤さんも家族で大好きだけど、お姉ちゃんには届かないし

家族以外と争ったときは無条件で味方になるから、今は見逃して


『どうしよう。傷薬最低バージョンなら、市場に流しても大丈夫かな。これをさらに薄めて、初期になるべく近づけよう』


えっと、これをこうして・・・これでよし

応募して採用されたら定期的に利益が得られる。近藤さんから許可貰ったこと土方に言ってから、応募しよう


『土方、近藤さんから副業の許可貰った』
土「マジで?」

『マジ』
土「まあ近藤さんが良いって言ったのなら」


やっぱり土方は近藤さんに甘いな

私は娘みたいに見られているらしい←山崎が言ってた


でもまあ舐められてるとは思う

他に行くところもないし、相当なことでもしない限り訴えたり、辞めたりできないだろうと思われているんだと思う

全部事実だけど。行くところなんてないし、ここ以外身寄りもない

使い潰されたり、脅されたりしてないだけマシと思わないと。やっぱり私が平穏に暮らすためには皆に底を見せるわけにはいかないな
ついでに本心も


『よし、応募できた。サンプルを送り付けよっと』


郵便ポストに投函した後、部屋でゆっくりお茶をすする

閑散期いいな
つい一昨日遊園地で二人のカップルの幸せを破壊しつくした後だけど、幸せだ

とっても清々しい気持ち


自分の要望が通った後はこんな気持ちなんだね


『あー幸せ。何にも感じないけど、幸せ』
沖「一人で何ぶつぶつ言ってんでィ?」


え?

ここ私の部屋なんだけど。女の子の、部屋なんだけど!?


『入ってくんな!!何の用?』
沖「暇だったんで、玩具で遊ぼうかと」

『私か!?私のことなのか!?そう言うのは土方にしようよ。また下剤入れる?』
沖「もう飽きた」


マジか。こういうのに飽きるっていうのあるんだ


『じゃあ、たばこ燃やしちゃう?』
沖「いいねィ。土方クソヤローの心の拠り所を粉々に砕いてやろうぜィ」


気がまぎれそう。やろう!!

130話 普段通りのいたずら→←128話 労働基準法



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作者名:すわり | 作成日時:2022年11月13日 18時

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