余命92日の君とボク【文スト】【谷崎潤一郎】

君が死ぬまで92日 ページ3

谷崎視点



あの後、色々ありAさんは2ヶ月は普通に仕事に来て、残りの1ヶ月は休めということになった。



『いやーまさか1ヶ月も休みを今度もらえることになるとは思わなかったよ』



谷崎「いや社長もともと3ヶ月休ませようとしてくれたのにAさんがいや10日くらいで良いですよなンて言い始めたことの方がびっくりしましたよ」



『そう？』



谷崎「そりゃそうですよ…」



『余命が三ヶ月になった程度だよ？』



谷崎「程度ですみませンよ！？」



『えぇ…？』



谷崎「Aさんは自分の命に興味がなさ過ぎるンですよ！」



『そうかなぁ…』



谷崎「…なんで、なんでAさんが死ななきゃいけないンですか…」



一言、ボソリとそう呟いた。



『ちょ、な、泣かないでよ…』



谷崎「…え」



気づけば僕は泣いていた。



『ま、まだ私が本当に死ぬかなんてわからないし…ね？ほら、こんな元気ピンピンなんだし！きっと嘘だよ！』



谷崎「…そう、ですよね…」

　

『というか、真逆谷崎くんが泣く程私が死ぬのが心配だなんてね〜？』



谷崎「う、うるさいですよ！」



『ごめんごめん。』



谷崎「全く…」



『じゃ、私はもう定時だし仕事終わったから、じゃあね』



谷崎「あ、はい。また」



『ん。』

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