余命92日の君とボク【文スト】【谷崎潤一郎】

君が死ぬまで86日 ページ12

谷崎視点


ん…朝か。



そういえば今日Aさんと出かける約束してたっけな…。



なんて思いながら体を起こす。



今何時だろ…と思い時計を見る…。



今は8時か。



ってあれ、僕の部屋に時計なんてあったっけ…。



しかも僕の部屋にしては布団ではなくベッドだし…ナオミもいない…。



そういえばAさんの部屋ってこんな感じじゃなかったっけ…。



なんで僕Aさんの部屋に！？



と思い少しびっくりしてしまった勢いでベッドから落ちた。



谷崎「いたっ」



…あれ、僕の声にしては声高くないか？



…もう少し声を出してみよう。



谷崎「あーー…やっぱり高いよね…」



しかもなんか胸に出っ張りもあるしパジャマも僕のと違い少し胸元が空いている。



もしかして…入れ替わりってやつか…。



もしそうだとしたらAさん今頃…！



谷崎『急いで僕の部屋に向かわないと！』








着いた！



多分Aさんは起きてないから…ナオミ起きてるかな…。



谷崎『ナオミ！…さん！起きてたらドア開けてくれるかい？』



Aさんは確かこんな喋り方だよね…。



ナオミ「どうしたんですの？」



谷崎『丁度良かった！谷崎くんを貸してくれるかい？』



ナオミ「お兄様は寝ていますわ！」



谷崎『それでもいいからお姫様だっこでもして貸してくれないかな』



ナオミ「もしやお兄様の棒という棒を…！？いいですわ！是非貸しますわ！」



谷崎『え、あ、そ、そうかい…。ありがとうね』



何を想像したんだナオミ…。



ナオミ「連れてきましたわ！」



谷崎『早っ！？』



ナオミ「うふふ、お楽しみくださいね！」



谷崎『そーいうことしないからね？』







谷崎『ほら、起きてください。引っ叩きますよ』



A「んー…。うわぁドッペルゲンガー！？てか私の声低すぎないか！？」



谷崎『僕は谷崎です。多分Aさんと入れ替わってしまったのかと…』



A「あちゃー…まじかい。とりあえず今日休みでよかったね…。」



谷崎『そうですね…』



A「これできるだけバレたくないよね…。だから探偵社員がいなさそうなとこ行かないかい？ついでにそのホテルに泊まる。」



谷崎『確かにそれもいいかもですね…。』



A「みんながいなさそうなところか…。…海とか？」



谷崎『海か…。確かにあまり居なさそうですよね。』



A「じゃ、海に行こーう！」

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