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彼の名前を呼ぶ


銀時「ん、どうした?」


ちょいちょいっと彼の袖を引っ張って



貴方「顔、近づけて?」



銀時「な、何言ってんだ
お、俺だって一応男なんだぞ!?

(そっそれに寝顔見てる時もちょっとやばかったんだからな、)」モゾモゾ



貴方「いーかーらーーー」


銀時「あぁったく、わかったよ



ん、どーしたの、お姫さん」



また、お姫さんだって笑



ふふっとわらって彼のクルクルした髪に手を伸ばす




貴方「銀ちゃん、髪のびたね。
お日様にあたってキラキラしてる
すごく、綺麗」



銀時「んー、そーか?
ってかどーしたんだよいきなり」


貴方「はい、次は私の体を起こして、そのまま抱きしめて?」


銀時「は、はぁ!?Aちゃんよぉ!さっきの聞いてました!?俺は男だって、い」



貴方「お願い…」


震えた私の声にさっきと表情を変えた銀ちゃん
ゆっくり私の体を起こし、少し戸惑いつつも抱きしめてくれる


大きな背中に腕をまわす
肩に顔をうずめるとフワッとお日様みたいないい匂いがした


貴方「銀ちゃんてお日様みたいな匂い、すごく好き。落ち着く」




銀時「……A?」




優しく耳元で彼の声がする




張り詰めていた何かがプチッと切れた気がした



貴方「うっ……うぅ……ウッ」



彼の温もりに安心したのか
いつの間にか涙が流れて、止まらなかった

そんな私に銀ちゃんは優しく背中をさすってくれる



銀時「1人で溜め込むな。お前には俺がついてんだ


無理に笑おうとしなくていい

泣きたい時はいくらでも泣け

そんときはいつでも俺がそばにいてやらァ」




そう言う彼の胸にうずくまりずっと泣いていた

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作者名:桜羽 | 作成日時:2018年11月24日 0時

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