・ ページ6
「じゃあ日直さんは日誌を書いて……」
うわ、意外と仕事が多い。
しかも殆どが放課後。
まあ今のうちは帰りが早いからいいけど。
色々一気に言われてもわかんねぇよって思いながら、
とりあえず、黒板を黒板消しで擦ってた。
「う、届かないー」
先生は一旦職員室へ戻ってしまったから、今は一人。
…………のはずだった。
「手伝うよ」
「あ……」
「俺もさすがに届かないや、これでも一応小三だから、まだ」
「お前…いたのか」
「男の子みたいな喋り方すんなや」
「ああごめん」
「椅子支えてて」
「え、私が乗るんじゃないの?」
「危ないでしょ」
「……ありがと////」
「いや、うん、別に……//」
ささっと椅子に乗って上の方もどんどん消していく。
私はアイツが降りた時に椅子の位置をずらしていく。
「俺ら息合ってる?」
「それ自分で言うの」
「Aちゃんはどう思ってんの?」
「どうって別に……」
やっと最後まで消し終えた。
「ああ、あとさ」
「ん?」
降り際にアイツが言った。
「いい加減さ、名前呼んでよ」
「オリジナル」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:明音 | 作成日時:2016年12月26日 17時