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その後、彼らに私がトリッシュの友人だということとこの能力でここまで来たことを言った。怪しそうにこちらを見ていたが、一応は納得してくれた。
彼女の様子を見て見ないと分からないと言うと、ドアの隙間から彼女を見ることが出来た。
隙間なので分かりづらかったが、トリッシュが無事だということが分かった。
『謎の声』の正体が私のスタンドであることもわかった。
そして、彼らは彼女の父親の命令で護衛をしている人達だということはわかった。
彼らの正体はそれ以上は聞こうとしなかった。
ここまでは納得できないが良いとしようと、しかしそこからが問題だった。
「私も彼女の護衛をしたいの!」
「何言ってんだあんた!娘の友人だからといって連れていかねえよ!」
「でも!」
「でもやだってじゃあない!ダメなもんはダメなんだ!」
長髪の男と言い合いになっている。
くっ!やはり、一筋縄では無理か!
だったら!
「わ、私のスタンド?も役に立つわ!」
「…スタンドを持っているからと言って、仲間になれるわけではない」
ブチャラティがこちらに歩み寄ってくる。
「あんたは娘とどんな関係でも入れないことだ。仲間になると言ってもそんな簡単になれない」
恐らく、これは最初の試練だ。
ここで認められないとトリッシュを守ることすら出来ない。
…この人たちには、トリッシュを守るため以外にもなにか強い想いを感じる。
私は彼らがなぜここまでするのかはわからない。
…いや、私のスタンドを使えばわかるかもしれない。
でも、そんなことしていいことじゃない。
それは彼らの内のことなのだから。
…私も『覚悟』を見せなければ。
「私が信頼されることとトリッシュを守れる存在だと思われればいいの?」
それなら……私も『覚悟』を見せる
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〇データ
・Aのスタンドについて
考えていることを知ることが出来る。考えを知るだけなら、何もしなくとも聞こえる。ただし、誰が考えたかなどは探さないとわからない。
それ以外にも出来ることがあるかは不明。
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作者名:羊羹 | 作成日時:2019年10月15日 0時