〇４ ページ7
「う…うう、見失った」
そりゃあ、相手は怖い職業っぽい人たちだもん。
船を持ってて、撒くくらいできるよねー…。
そして、私はまだ学生！
アルバイトして貯めたお金しかない！
船も乗せてもらっているもの！
「ああ…また探すとこからかー」
でも、振り出しからって訳じゃない。
トリッシュは確かにあの人たちといた。
それだけでも、十分すぎる情報だ。
その特徴を少しだけど覚えてる。
それを辿っていけばわかる！…だろう！
……しかし、その為には、この『謎の声』を頼る必要がある。
この『謎の声』には、慣れてきたな。
聞こえた日から1日しか経ってないのに、不思議と受け入れちゃってる。
役に立っているからかな？
とりあえず謎の声よ、お願い…。
トリッシュの情報をください…！
「全然情報ない……」
うそでしょ？
さっきまで順調だったのに、一つも見つからない。
隣町に行っても、店に聞いても、警察に聞いても、何一つ情報ない！
謎の声に頼っていても、
―――ああ、めんどくせえ―――
―――ゴミ捨てたの誰よ！もう最悪！―――
―――彼女とは別れてやる！―――
どうでもいい情報ばかり！
「どうしてー！」
このままでは、見つからないぞ！！！
「……一休みしましょ」
一旦、休憩よ。
取り乱しても意味はない。
それに、探しすぎて人気のないところまで来てしまった。
「来たところから戻れば、大丈夫だよね」
その時、射撃音と爆発音が聞こえた。
「え？何の音…？」
音が聞こえたほうへと向かう。
そこは、炎の海だった。
「え？」
すべての車が燃えている。
何もかも燃やすように。
え、あ、嘘でしょ！！？
と、とりあえず、救急車、じゃなくて消防車を！！！
「え？」
炎の中で二人の男の影が見える。
いや、そこに立っている！
その瞬間、二人は何かを出した。
炎でよく見えないが、あれは殴り合っているように見える。
その時、
ドサッ
もう一人の男は倒れた。
な、なにが起こってこんなことが起きているの！！？
立っているほうの男のほうを見る。
「か、彼は！」
思わず口を塞ぐ。
彼は、あの船の時に見かけた中の一人に似ている！
いや、彼だ！彼はいた！
―――――――――――――――――――――――――――――
〇補足
『謎の声』は欲しい情報があっても手に入らない時がある。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 26人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「ジョジョの奇妙な冒険」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：羊羹 | 作成日時：2019年10月15日 0時
