【ジョジョ】彼女を守りたい【トリッシュ】 (ページ27)

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Aside

「うそ…」

「ミスタが…」

今思えば、三対一だ。

人数的には不利だった。

あのとき、誰かいればよかったんだ。

「あのとき私も行けばよかったんだ！！」

「A、自分を責めるな。…俺が出る」

「ブチャラティさん！！」

ブチャラティさんが私の方を見る。

「君はトリッシュの護衛をしてくれ。三人は俺が始末する！」

ブチャラティさんは亀の外へと出た。

「……」

「…A」

トリッシュが私を呼ぶ。

「なに、トリッシュ」

俯きながら聞く。

しかし、無言になるトリッシュ。

トリッシュは不安なんだろう。

私を呼んだのも、この老化でまだ『生きているか』確認したのだ。

不安だよね…

だって、ミスタさんがやられて、今はブチャラティさんと私しか守れない。

そのブチャラティさんは三人を倒しに行った。

ブチャラティさんだけで三人を倒すことはできるのだろうか。

やはり、私も行った方がいいのでは？

私のスタンドは攻撃には向いていない。

しかし、サポートならできる。

そのサポートをどうやって邪魔されずにするかだ。

…邪魔をされずにではないかもしれないな。

「よし…」

私は立ち上がり、亀の外に出ようとする。

「待って！」

その時、トリッシュに呼び止められる。

「あなたも行く気なの？」

「…うん、行くよ」

不安そうに私を見つめるトリッシュ。

「いやよ…あんたまで行ったら！」
「守る人がいないかもしれないけど！今、この状況を打破するには私も倒しに行く！」

トリッシュは恐いかもしれない。

でも、ここで待っていたらブチャラティさんがミスタさんのようになるかもしれない。

「大丈夫！ここから出ても近くで守るから！」

安心するように笑顔を向け、私は外に出た。

トリッシュはまだ何か言おうとしていたが、その言葉はあまり聞き取れなかった。

「違う…Aもいなくなったら、あたし…」

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