検索窓
今日:5 hit、昨日:4 hit、合計:12,007 hit

〇22 ページ25

敵の一人をいきなり消えていったことを言う。

「落ちていく?」

「うん…思考を衰えさせるような…」


「もしかしたら、敵の一人は老人に化けているかもしれないな」

ブチャラティさんは言う。


「こりゃあ、厄介だな…他にはわかるか?」

「これくらいしかわからないわ…ごめんなさい」

「いいや、ありがとよA。人数知ってる知ってないじゃ変わってくるからなあ。それじゃあ、行ってくるぜ!」

「あ!もしかしたら、マスクの人もいると思うから注意して!」

「了解!」

ミスタさんが返事をすると、亀の外へと出ていった。


「ふう…」

それを見送ると、その場でへなへなと座り込む。

「……」

トリッシュを見ると、ナランチャさんにまだ氷をつけていた。

普通なら自分を優先するだろうところで他の人の為に使うなんて…。

ああ、トリッシュは優しいなあ。


そういうところも好きだなあ…。





あれから何時間経っただろうか?

いや、何十分…何分かもしれない。

時間が過ぎていく事に老化していく。

トリッシュは大丈夫だが、私は先ほどスタンドを使ったというのもあり疲れに老化と鈍くなっている。

ミスタさん、やってくれてるよね?


「トリッシュ。ナランチャに、余計なことはやらなくてもいい!」

ブチャラティは息も絶え絶えに言う。

トリッシュはまだナランチャさんに氷を当てていた。

氷の数を見てみると、大分減ってしまっている。

「トリッシュ…」

言葉を紡ごうとすると、彼女は言う。

「彼、この中で一番老化が進んでいるの。このままでは、一番最初に死んでしまうわ」

「ナランチャも俺たちも…、覚悟の上でボスの命令に従っている。君は…、自分の安全だけを考えるんだ。それが俺たちの仕事だ…」

そうか…覚悟か。

彼らは命を捨てることさえ覚悟しているんだ。

こういうことが日常茶飯事なのかもな…。

「君は好き好んで、ここに居る訳ではないんだからな」

ブチャラティさんは優しい人かもしれない。

自分より他人を優先する人だろう。

そして、命を捨てる覚悟もある。


この人たちは本当にすごい覚悟をしているんだ。

私の覚悟はまだちっぽけだな…。








この数分後、ミスタのスタンドのNo.6だけが帰ってくる。

「大変だー!ミスタがもう動けねえ!黒の男とマスク野郎にやられたあ!!」

〇23→←〇21



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.5/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
26人がお気に入り
設定タグ:ジョジョの奇妙な冒険 , トリッシュ・ウナ , 黄金の風   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:羊羹 | 作成日時:2019年10月15日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。