検索窓
今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:12,004 hit

〇12 ページ15

「……あれ?私、何してたっけ」


確か、三人が敵がいるかもしれないから私のスタンドを使って、探して。

その途中に不自然な鏡を見つけて、そこに男がいて―――


「そうだ!鏡に吸い込まるようにきたんだ!」

ていうことは、ここは鏡の世界?

三人は無事なの!?

どこにいるの!?

探さなくては!

「あれ?出ない!」

スタンドが出なくなってる!?どういうこと!?


「お目覚めのようだね」

「だ、誰!?」


こちらに向かって歩いてくるのは、先ほど見た男ではなく、仮面をつけてマントをつけた人物だった。

「……あんたが来るってわかってたよ」

「な、なに言ってんの?私はあなたのこと知らない!」

「そりゃあね。自分とあんたはここで初めて会うんだから」

この人は敵?何者なんだ?


「怖がらなくていいよ。あんたには何もするつもりはないよ、今のところ」

「……じゃあ、何がしたいの?」

「取引だ」

取引?


「簡単な取引。あんたはトリッシュを危険なことに突っ込んでほしくないんだろう?」

「え!?」


な、なんでこの人知ってるの?


「自分たちは、トリッシュの父親の正体を知りたいんだ。その為には、トリッシュが必要。正体を知るためには、拷問だってする」

「な!」


そんな危険なことさせるわけには!


「でも、ここであんたが来てくれれば、トリッシュを奪わなくてもいい」

「え?な、なんで?」

「あんたのスタンド、情報を引き出す能力だろう?」

この人、なぜそれを!?


「そのスタンドは自分たちにとって、とても良い能力さ。それならば、トリッシュを諦めることだってできる。どうだい?」

「私が貴方たちのところに行けば、トリッシュを狙わない?」

「ああ」

「トリッシュとは会えなくなる?」

「……落ち着いたら、会えるさ」

その人は、私の前で右手を差し出す。



ここで握れば、トリッシュと離れてしまうが、トリッシュの安全は確保される。

父親のことも気にせずにトリッシュは生きれる?


だけど―――




次の瞬間、サッと世界が変わる。


その時、聞こえた声。




―――トリッシュの安全は『今のところは』だが―――




「!!!」

マスクの人から距離を取る。


「嘘じゃあないの!」

「……まさか、スタンドを?使えるはずが」


マスクの人は少し固まった後、静かな声で呟く。




「やられてしまったか…」

〇13→←〇11



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.5/10 (48 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
26人がお気に入り
設定タグ:ジョジョの奇妙な冒険 , トリッシュ・ウナ , 黄金の風   
作品ジャンル:その他
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:羊羹 | 作成日時:2019年10月15日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。