【すとぷり】いちごのつめあわせ【短編集】

いっこちがい【さとみ】 ページ6

※学パロ

Aちゃん(後輩)×さとみくん(先輩)

付き合ってます


────



「あ、さとみの彼女さん？w」


『…？そうですけど…？』


2限目が終わり、次理科室か…とか思いながら

廊下を歩いていると突然知らない男の人に

話しかけられた。


多分、さとみ先輩の友達の人だろう。


スリッパの色を見ると1つ上でさとみ先輩と

同じ学年だ。


「あー、やっぱり？w めっちゃかわいいね」


『いやいや、そうですか？』


10分しかない貴重な休み時間がこんな

くだらない話に付き合わされるなんて…。


何の用だよ、とか思いながら話をテキトーに

聞いているといきなり髪を触られた。


「髪サラサラだね」


『………全然ですよ。』


やんわりとその手を拒むと、先輩の顔が少し曇ったのがわかった。


「さとみなんかやめて俺にしたら〜？」


無理やり手首を捕まれて耳元で呟かれる。


その瞬間いろんな感情が心に流れ込む。


気持ち悪い。触らないで。さとみ先輩の声じゃない。さとみ先輩のことをバカにすんな。


『さとみなんか、って何ですか。

さとみ先輩すごくステキな人ですよ。

少なくとも、あなたよりは』


そう言うと、先輩の眉間にシワがよる。


「なに、せっかく遊んでやろうと思ったのに。

もういいや腹たってきたわ。」


先輩がそう言うと、大きな握りこぶしが

頭上に降ってくる。


殴られる…！


そう思った瞬間に大好きなその声が聞こえた。


さ「何してんの、お前。」


ギュッと瞑った目をゆっくりと開くと、

さとみ先輩がその先輩の腕を掴んでいた。

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