【すとぷり】いちごのつめあわせ【短編集】

かっこかわいい【ななもり】 ページ3

Aちゃんとなーくん付き合ってます


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な「うぅ………」


『もー、最近無理しすぎだよ…。』



珍しく高熱を出し自分のベッドで寝ている

彼氏のなーくんは、歌い手グループのすとぷりのリーダー。


自分の動画編集に、ワンマンライブの

打ち合わせ、すとぷりの24時間リレー生放送に

プライベートの自分の仕事。


最近色々無理をしすぎてその結果熱を出してしまったらしい。



な「もう大丈夫だから、」


そう言ってベッドから降りて動画の編集を

再開しようとしているなーくんを

無理やりベッドに押し付ける。



『だめ！！

そんな状態なのにまだ動こうとするの…？』


な「だって、リスナーの皆が俺のこと

待ってくれてる、から…」



自分の体よりもリスナーさんのことを

大切にするのは真面目な彼らしい。


けど！！！


『なにバカなこと言ってんの。

リスナーさん達もなーくんの元気な姿

見たいと思うけど？』


な「う…。」


弱気ななーくんは普段あまり見ないから、

ちょっとかわいいかも。とか思ったり。


『まぁ、とりあえず私お粥作ってくるから

寝て待っとくんだよ。』


な「いや、俺作るからいいよ！」


『いやなんでよ』


病人(彼氏)に自分でお粥作らせるような

鬼じゃないからね。私。



な「Aこっち来て」


お粥を作ろうと、立った時に手を引っ張られる。


な「…俺Aの前ではかっこいいななもりで

居たいのにAのせいでかっこ悪い

ななもりになったじゃん…」


『私かっこ悪いななもりも好きだよ。

そんな事言いたくて引き止めたの？』


そう聞くと私の手を握る力が少し強くなる。







な「いや、そうじゃなくて…


今は隣にいて、ほしい…だめ？」







熱のせいなのか恥ずかしさからなのか

真っ赤な顔をした私の彼氏は世界一可愛い。









かっこかわいい【ななもり】 終わり

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