薄桜鬼での生活は波乱 (ページ16)

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刀買いに行こーよ！ページ16

掠実 side

「刀を買いにぃ～！！」

「「行くぞー！！おー！」」

私たちはとてもテンションが高い。

私たちは今日、刀を買いに行くところなのだ。

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「かたっ…刀ｯｯｯ…」

「どれが良いかな…」

私たちは、刀を見た瞬間から目を輝かせる。

結那刀好きだもんね。私も好きだけど。

三日月さんとか堀川くんとかが好き。

「「あ」」

一つ一つ見ていると、目を引かれる刀があった。
紫の柄のものだった。綺麗…

「うん。この柄が紫色のやつかな、私」

「…私は紅色のやつかな」

どうやら結那も目を引かれたらしい。

「あと短刀もかな？」

「あー…池田屋事件？」

声を潜めて結那が聞く。

「うん。なんかまだ千鶴ちゃん来てないみたいなんだよね…だからまだ半年くらい先なんだけど…」

同じように声を潜めて答える。

「ま、早いに越したことはないしね」

「んじゃ短刀はこれかな、私」

「私はこれだね」

二人してそれぞれ手頃な短刀を選び刀鍛冶さんの元へ向かう。

「すみません！これくださーい！」

「あいよ！…ほんとにその刀にするのかい？」

正気か、と怪訝な目で見られる。

「え、なんかありました？」

「その刀ここの前に落ちてたんだが俺には抜けなかった」

抜けなかったって…

「うっそだぁ～」

「ほんとだって！抜いてみろよ！」

私達が抜こうとすると、スルリと抜けた。

「あの」

申し訳なさそうに私は言う。

「抜けましたけど」

「はぁぁ？一体どう言うことなんだ？」

するとどこかで納得したのか、「あー！もうそれお前らにやる！きっとお前ら以外に合うやつなんて居ねぇだろ！短刀はちゃんと払って貰うからな！」と言った。

「やったありがとうございます！」

「これ、短刀のお代とちょっとばかりのお礼です」

「おい良いのか？こんなたくさん」

「良いですよ」

この刀の価値がどれくらいかわからないけれどあれくらいあれば大丈夫だろう。

「ありがとうございました～！」

「おう！また来なよ！」

「いいおっちゃんやわ」

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「刀買ってきました～！」

結那がそう言いながら襖を開ける。

「断り入れてから入れ！ったく、総司に似てきやがったな…」

「あはは…」

「それで？良い刀はあったのか？」

「はい！」

「そうか。な「梅の花～！！」総司ぃぃ！！」

「いっち輪咲いて～もうっめは梅～！！」

「筑紫！！」

「…こんな日もありますよ」