薄桜鬼での生活は波乱 (ページ12)

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服どうしようページ12

NO side

「HEY！今日もいい一日が始まる予感☆」

お前ら本当に起きるの早すぎ。まだ四時だぞ四時

「ねえねえ、」

結那に話しかけられてクエスチョンマークが浮かぶ掠実。

「服どうしよう」

「あー。私がちゃちゃっと作ろうか？」

「二、三時間しかないけど大丈夫？」

「ふふふ…こんな時のために、持ち運び裁縫セット持ってる。
あと、布は…どうしよ」

すちゃ、と裁縫セットを取り出す。そして開けるとそこには大量の糸などが……。

「ナレーション脅して貰おっか」

「そうだね！」

まてまてまてまて！？！？なに私にたかろうとしてるの！？わ、私布なんてもってな「パシれば良いじゃん」

いやもうナレーションってなんだっけ？

「登場人物のパシリ」

うん酷いね。
嘘です持ってます。これ使ってください
こうして私は、浅葱色と薄紫と灰色の布をとられました。

「これで作れる！」

「頑張れー！」

「うん！」

二時間後

「出来たー！」

……恐らく「いえーーーーい！！！」と跳び跳ねている結那は慣れているのだろう。

「こっちの浅葱色メインが結那で、薄紫メインが私！袴にしたけど良かった？」

「てんきゅ」

なんかですねー…私の渡した布がね？めちゃくちゃすげぇことになってる。

メインの色は全体に使われ、差し色として袖と足下に使われている。袴のしたの部分は灰色の布だった。
…え、今度私のも作って布ならいくらでもあげるから。

「じゃあちょっと着てみて～私も着るから」

「おけ！」

二人はてきぱきと袴を着ていく。

「「せーの！」」

「よかった～合ってた！」

「入るぞ！……あれ、服どうした？」

入ってきた藤堂は若干凍結した。

「作りました」

「え、掠実が！？」

「はい！」

「掠実家庭科はなんかオールＡ+++だったもんね」

くっそチートがと結那が再び吐き捨てる。

「あ、藤堂さん！料理っていつ頃から」

「あと四半刻でやり始めるぞ」

「私も行っていいですか！？」

「久しぶりに、掠実の料理食べたい！」

「久しぶりとは」

あんたほぼ毎日私の料理食べてたやん。お弁当作ってってあげたやんとツッコみたい気持ちを押さえて、掠実は言った。

「そうだ！俺のこと、平助でいいぞ！藤堂さんって、慣れねぇしな」

つか前言ったわと我にかえる藤堂。しかし、掠実たちはあれそうだっけと言っている。

「じゃあ、平助くんで」

「私も」

「おう！」