薄桜鬼での生活は波乱━第4の物語━ (ページ30)

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過去篇～関わり～ページ30

__ 語り手 side

千賀「ん？そう考えると俺の子供がそうなる確率は低いのではないか？」

神「うん。すっごい低いよ」

低いなら呼ばなくても良いじゃんと美夜は目線をはずし呟いた。

小雪「まあ、この倉庫が風間の里にあるので…
だからなのではないでしょうか？」

時任「あー。なるほどな」

千賀「まあいい。それで、一番の候補は時任か」

もう一度確認するように聞く。

神「うん。時任くんの確率が一番高いよ。けど美夜ちゃんや小雪ちゃん、もちろん君になる確率も全くないわけではないんだ」

美夜「へぇ～」

小雪「伝えたいことはそれだけですか？」

ならもう帰してください。と小雪は神に向かって言った。

神「うん。まァ今回は踊りやらなくていいよ」

やりたいならやってもいいけどね～と悪戯っ子のような表情になる神。

小雪「結構です」

神「あはは…」

神はそう言うと、パチンと指をならした。
すると、固く閉まっていた扉から何かつっかえているものがなくなったような音がした。

神「じゃ、小雪チャン達はその扉を開けてみなよ。
千賀クンはちょっとまっててね」

小雪「何だかんだでお世話になりました」

時任「そうだな、ありがとう」

美夜「私も」

なんだかんだがあったが、最後は礼儀正しくする子供達だった。

時任「よし…開けるぞ」

美夜「ええ」

時任はギギギ…と鈍い音を立てて扉を開く。その扉の向こうは、白く輝いていた。

神「よし！じゃあいってらっしゃーい」

「「「うわぁっ！？」」」

神は焦れったくなったのか、三人の子供を押した。

まさか押されるとは思わなかった三人の子供はよろけそうになりつつも光に吸い込まれるように消えていった。

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千賀「それで？俺を残したのはあれに巻き込まれないようにする為だけではないだろう」

神「あり？バレた？バレなかったら言うつもりなかったのに」

自分だけ残れと言われ、不思議に思っていた千賀は自らが導きだした答えを出す。

しかし、当たっていたと思わなかったようで少し驚いた顔をしている。

神「しかたない。
君は千秋っていう女の子と結婚するよね？」

千賀「なっ…何故知っている」

千賀は若干顔を赤くしながら何故知っているのかを聞いた。

神「僕は神だからね～と、言いたいところだけど君の子供は確実に血桜と関わる。生まれ変わりであろうが普通の鬼だろうがね」

千賀「は」

千賀は全く訳が分からないと言うように、声を溢した。