薄桜鬼での生活は波乱━第4の物語━ (ページ15)

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過去篇～先行きが怪しい～ページ15

__語り手 side

あの後、時任たちはしばらく山中を歩いていた。
まあ、いまだに小雪が10とは信じていないようだが。

「ここら辺何もねーのか？」

「おま」

「え？空気と木と草と土とかあるじゃん」←

あれ、今誰か話そうとしてませんでしたか？
気のせいですかね？

「いやそういうんじゃねーよお前。あれか？バカなのか？お前やっぱりバカなのか？」

「お二人とも喧嘩は駄目ですよｯ！」

「喧嘩はしてないから大丈夫。

時任、私はバカじゃないから。あんたのは本当のバカだけどね」

とても良い笑顔で答える美夜

「ふっざけんなよオイコラ」

こちらもとても良い笑顔である。

「ぁ、あのぉ……

まわり…良く見てください……」

「え？」

二人は辺りを見渡し……

「「はぁぁぁぁぁぁぁぁ！？！？」」

叫んだ。

「気づくの遅すぎだろうがァァア！！！」

叫んだのは一人の男だった。

「あの、すみませんでした！私がしっかりしていなかったから……」

しゅん…と項垂れる小雪

「大丈夫だ。お前は悪くない」

「…本当ですか？」

「ああ！」

「だからさ、お前ら無視すんじゃねぇよ」

「んだとこら」←

「はぁ……お前ら誰だ？」

「時任だ」

「美夜」

「鈴野小雪です…！」

時任と美夜はわざと名字を言わなかった。
なぜなら名前が特殊だったからである←
すぐ本人特定されてしまうと両親に教えられたからであった。

「俺は千賀だ。お前ら人間か？ならば何故ここへこれた」

千賀と名乗った男の子は、一層警戒心を強める

「私達は人間ではありません…！
私はこのお二方を導く巫女です！」

「は！？俺たち人だわ！！」

「そ、そうよ！私は人だし！時任は知らないけど！！」←

「はぁ！？！？」

「そうなのか？」

千賀は完璧無視していた。そして小雪と話していた。
ある意味神経図太い←

「はい！
私の一族は昔からこのお二人の家系……

血桜と鬼頭を導くものとして使えていたそうなのです！」

「なっ……血桜！？鬼頭！？！？お前ら本当か！？」

「ああ」

「そーよ、なにか問題でも？」

「………とりあえず俺達の里に来い」

「いやだ(即答)」←

「知らない人には着いていかないって言われてるので」←

「はぁ……おい」

「なっ、何でしょうか！」

「血桜と鬼頭を知っているのなら風間も知っているのか？」

男はそういって小首をかしげた。