эпизод side A─7 ページ7
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「太宰ならやりかねねぇな…」
『でしょうーー!?分かったら助けてくださいよ!無言は肯定っていうじゃないですか!私鏡花ちゃんとナオミちゃんに会えなくなるの嫌なんだけど!』
「問題点其処なのかよ」
『其れ以外に何か有ります?』
可愛いは正義。あ、敦君のこと入れるの忘れてた。御免敦君。今度お茶漬け奢るから許して。
「まァ会うのも女だったら太宰も許してくれんじゃねぇのか?」
否どういうことだよ。ストーカーよりも太宰さんの方が私にクソデカ感情持ってんじゃねえか!!太宰さんの方が危険人物じゃん!!ねえ!!!私奪い合いとかされたくないんですが!?可愛い子にならされたい!!奪い合ってるところが可愛いから!!!
あれ、もしかして私って…。取り敢えず、全てを悟る前に…
『黙れ小僧』
「ングッ」
『い゛った!』
状況を説明しよう。
まず、私が某狼の声真似をしてセリフを言った。次に太宰さんと中原さんが崩れ落ちた。まあ太宰さんが崩れたら私も落ちるわけで。
ということで転生先も雪国だったよろしく地面とこんにちわしたわけである。腰が痛い。
「んっふふふ(笑)」と太宰さんは声を漏らしながら、中原さんはもう何も喋れなくなっていた。どんだけ笑ってんだよなんかムカつくな。
太宰さんのムカつくほど長い脚が体の上に乗っていたのでそれを引っ剥がして私は立った。
三週間ぶりに地面を歩いた感覚なんだが…??
『笑い過ぎじゃないですかお二方。あと二分笑っててください探偵社に戻るんで』
「ちょ、wwまっ、wwwwてwww」
『キム○ク?』
「ひーっ!」
あ、駄目だこれ。太宰さんの笑いのツボに止め刺しちゃった。
うーん、中原さんをどうかしてから探偵社に戻りたいんだよなあ。中原さん重力使いだから瞬殺される。
というか此処何処??ちゃんと戻れる?私ちゃんと戻れる??電話できるようなものはあの状況で持ち出せたわけ無いし、太宰さんはそもそも携帯電話を持ってるのか不明だし、中原さんに限ってはポートマフィアの首領の連絡先も入ってそうだし何なら触った瞬間地面に埋まりそうだし…。
あれ、割と絶望的??人通りもあんまないし…。
すると、背後からこつ、こつ、と靴の音が反響して聞こえた。誰だろうか。まさか、二人の命を奪いに来た悪いやつとか…
「おや、久しぶりですね」
『あ、なたは…お久しぶりです!』
まさかの知り合いの姿に、私は安堵を漏らした。
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天然石 - 更新してほしいです頑張ってください (2023年5月14日 21時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
柏よもぎ(プロフ) - sareさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます…!そうやって褒めてくれる貴方様のほうが女神様ですわよ…(キュン(() (2022年10月27日 21時) (レス) id: c1bfd5c1d9 (このIDを非表示/違反報告)
sare(プロフ) - うわぁぁぁ、ありがとうございますほんとに。これでドスくんを補給できます()女神ですか?? (2022年10月19日 18時) (レス) id: b938a5d84e (このIDを非表示/違反報告)
柏よもぎ(プロフ) - さばさん» そう言っていただけてとても嬉しいです…!!!ありがとうございます! (2022年8月18日 9時) (レス) id: 9a8037afe6 (このIDを非表示/違反報告)
さば - あああああああああ!!やばい!ドス君尊い!作者様神では!??? (2022年8月18日 3時) (レス) @page10 id: f8d5076105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柏よもぎ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/ichigo15ca1/
作成日時:2022年7月3日 20時