эпизод side A─4 ページ4
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「まあでも、本当に気をつけたほうがいいよ。誰かにつけられたり、とかはないのかい?」
『無いですねぇ…帰り道は基本人通りの多いところですし…』
「じゃあ今日は私も一緒に帰っていいかい?」
ニッコリと笑った太宰さんに、探偵社員のほぼ全員が「は?」と声を発した。
私もだよ!!!
言わずにいられるか!!!流石の私でも男性と一緒に帰るのには若干抵抗感があるから!!恋人でもないのにさぁ!!!
ホントに転職してやろうか!?
ここ本当にキャラが濃すぎるんだよ!!私負ける!!!
「太宰、お前は仕事が残っておるぞ」
「まあそれは国木田くんがやってくれるということで」
「俺はやらんぞ」
『鏡花ちゃんなら良いですけどね』
鏡花ちゃんは目を大きく見開き、「私?」とでも言いたげにこちらの方を見ていた。
若いっていいね。
というか私って何歳だっけ(?)
「だぁーかぁーら!相手も触って発動するタイプの異能力者なの!万が一があったらどうするのさ!」
『その万が一なんてそうそうないですって!』
「君は楽観的すぎる!」
太宰さん怖…!?
その怖さにおののいている私を抱き上げた太宰さんは「国木田くん、彼女借りていくからね!」と叫び部屋から出ていった。
「ちょ、太宰!おい!」
国木田さんのキレる声が段々とフェードアウトされていく。
…どうしよう太宰さんが怖い。めちゃくちゃに怖い。え?なに?なんなの??太宰さん今日毒キノコでも食べました?
というか本当にこんなテンションでいないと怖すぎて泣きそう。そして無言で私を運ぶのはやめてほしい。怖い。
『だ、太宰さん…?あの、そろそろ離していただけると…』
「やだ」
あああああああこれガチギレしてるやつだ!
ちょ、もうこの際誰でもいいから助けて!嘘です!!ストーカーさん以外!!!
中原さんでもいいよ!!!!
太宰さんが進むに連れて、海の匂いが濃くなっていく。
あ、これ海に落とされてころころされるやつ??ねえちょっと??
「あ?西宮、と…太宰じゃねえか」
タイムリーに登場した中原さん。曲がり角の奥にいました。
『ヘルプミーチビ』
「手ッ前…!俺と身長変わんねぇじゃねえか!」
ふっとばすぞ、と睨まれた。ワァポートマフィアッテ怖イナア(棒)
『煩いな助けてくれても良くない??あの夜のこと忘れたの!?』
「酒飲んだだけだろうが。つーか何があったんだよ」
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天然石 - 更新してほしいです頑張ってください (5月14日 21時) (レス) id: 9e1c69280d (このIDを非表示/違反報告)
柏よもぎ(プロフ) - sareさん» こちらこそ読んでくださりありがとうございます…!そうやって褒めてくれる貴方様のほうが女神様ですわよ…(キュン(() (2022年10月27日 21時) (レス) id: c1bfd5c1d9 (このIDを非表示/違反報告)
sare(プロフ) - うわぁぁぁ、ありがとうございますほんとに。これでドスくんを補給できます()女神ですか?? (2022年10月19日 18時) (レス) id: b938a5d84e (このIDを非表示/違反報告)
柏よもぎ(プロフ) - さばさん» そう言っていただけてとても嬉しいです…!!!ありがとうございます! (2022年8月18日 9時) (レス) id: 9a8037afe6 (このIDを非表示/違反報告)
さば - あああああああああ!!やばい!ドス君尊い!作者様神では!??? (2022年8月18日 3時) (レス) @page10 id: f8d5076105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:柏よもぎ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/list/ichigo15ca1/
作成日時:2022年7月3日 20時