カラフルピーチ 絆の奇跡

だいじょうぶだよ。 ページ14

どぬく「はぁ…っ、Aさん逃げないでっ…」




軽く髪を乱して、肩で息をするどぬくさんだった。


A「どぬくさん…！？ぅ…げほっ、げほっ…！」


肺が痛くなるほど必死で走っていた反動がやってきた。


どぬく「あっ、大丈夫…？」



Aの背中を擦るどぬく。
ひとしきりむせたあと、息を吐いた。



A「ありがとうございます…。すみません、逃げてしまって
…さっき、ＯＬのお面のだるまさんを見かけて追いかけてきてるんだと思っちゃいました」


どぬく「そっかぁ、びっくりさせてごめんね？俺は二人とはぐれた後、もふくんは見失っちゃったんだけどAさんはこの道に入っていくのが見えたからさ、追いかけてきたの。…もふくんどこにいるんだろ…」





何気なく、後ろを振り返るどぬく。





A「私、二人とも先に進んでるのかもって、この道から先へ進んで合流できたらなと思っていたんです」




どぬく「Aさん、ごめんね。俺、つけられてたみたい…」




そう言った瞬間、突然Aをぐっと引き寄せたどぬく。
後頭部に手を添えて、守るような体勢をとった。

A「わっ…！？どぬくさんっ…？」


ＯＬ「だーるまさんがー、」




その言葉を聞いた瞬間、身体をビクッと震わすA。

Aの顔色が変わり、震えを感じ取ったどぬくは抱き締める力を少し強めた。



どぬく「だいじょうぶだよ。俺、ぎゅぅってしてるね。あとは…目ぇ瞑ってて？」


言われるがままに固く目を閉じるA。

そして―――――――。




ＯＬ「こーろんだ…」

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