思惑 ページ21
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「 ね、なんでこんな時間に1人でいるの 」
羽風くんの隣を歩いた。
「 どうして、また戻ってきちゃったの 」
思わず羽風くんの顔を見上げた。
彼が少し泣きそうな声色に感じたからかもしれない
「 朔間さんと一緒にいてくれていいんだよ。
もう、________ 俺に構わなくていいからね 」
歩く速度を緩めることなく、
羽風くんは正面を向いたまま言葉を紡いだ。
夜風の温い独特の感触 、
歩幅を合わせて歩いてくれる優しさ
彼の香水と女物の香水の混ざった強い匂い 。
『 __ 私は、羽風くんに会いに来た 』
溢れる感情を抑えて 、ゆっくり口を開く 。
「 え______ 」
驚いたような声と共に、羽風くんは足を止めた。
『 羽風くんに 、会いたかったの 』
夜闇でもわかるほど、彼の頰も耳も赤く染まった。
私はもっと赤くなっているだろう。
「 そんなこと言われたら、諦めきれない __ 」
彼に片手首を引かれて、壁に押し付けられた。
ネオンの光が私たちを照らして
「 Aちゃんのせいだよ 」
って唇を奪われた。
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夢かと思った 。
このことも、この街も、夜闇も全て。
「 ____ごめん、抑えられなかった 」
ただ、口元を抑えて謝る目の前の彼に
私はゆっくりと抱きつけたから
その身体が暖かかったから 、立派な現実なんだって
思わず涙が溢れて、急いで拭った。
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白城あろ(プロフ) - ユミカさん» コメント本当にありがとうございます!ユミカさんにそう言っていただけると、羽風くんの作品書いてよかったなと心底思いました。とてもとても嬉しいです。私もユミカさんのファンとしてこれからも作品読ませていただきます! (2017年6月14日 22時) (レス) id: 411fdf32c4 (このIDを非表示/違反報告)
白城あろ(プロフ) - ハルさん» コメントとても嬉しいです。ありがとうございます。涙がでてきたなんて、、本当に嬉しいです。こちらこそ、素敵なコメントありがとうございました! (2017年6月14日 22時) (レス) id: 411fdf32c4 (このIDを非表示/違反報告)
ユミカ(プロフ) - 完結おめでとうございます!あろさんの文章は綺麗で、羽風薫というキャラの魅力が存分に発揮されていると思います。かっこいい羽風薫をありがとうございました・・・!さらに羽風薫が好きになりました!これからもあろさんのファンとして、応援させていただきます! (2017年6月1日 23時) (レス) id: adf92d0f83 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - 最後まで素敵なお話でした!羽風薫好き過ぎてしんどいです。。。最後の方とか涙出てきちゃってほんとに視界が歪みました。素敵な小説を書いてくださり、ありがとうございました! (2017年6月1日 23時) (レス) id: 8965abc530 (このIDを非表示/違反報告)
白城あろ(プロフ) - ろいど軍曹??稲妻に貫かれたさん» そう言ってくださり本当に本当にありがとうございます。更新遅くてごめんなさい。そう言ってくださるおかげで頑張れてます。本当にありがとうございます! (2017年5月28日 10時) (レス) id: 4c3b6f4a7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:白城あろ | 作者ホームページ:
作成日時:2017年1月29日 21時